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国立米沢病院虐待、職員6人常態化 甘い認識、患者と関係近く

2020年03月28日 10:03
報道陣の取材に応じる小山輝義事務部長=米沢市・国立病院機構米沢病院
 米沢市の国立病院機構米沢病院(飛田宗重院長)で2018年度、複数の看護職員が障害がある患者2人に虐待をしていた問題で、関与した職員は計6人で、それぞれ繰り返し虐待していたことが27日、複数の福祉関係者への取材で分かった。うち5人は両患者に虐待しており、被害は常態化していたとみられる。病院側は山形新聞の取材に「(患者とは)長い付き合いで余りにも近い関係だった」とし、背景に職員の認識の甘さがあったことを示唆した。

 関係者によると、被害者は数年前から虐待を受けていたとされる証言もある。県は再発防止が徹底されない場合、立ち入り調査を行い、行政処分を視野に対応する方針。

 病院側によると、重症心身障害者は長期間入院することが多く、同じ職員から10年以上介助を受けるケースもあるという。長期化により関係が近くなる一方で、距離感が不適切となり虐待に及んだ可能性がある。

 職員の一人は病院側の聞き取りに対して「親密だからこそ言える軽口だった。心理的虐待に当たるとは思わなかった」と答え、認識の甘さが虐待を招いたとみられる。同病院の小山輝義事務部長は「長年にわたり接することで家族的な雰囲気になったことが、虐待の背景の一部にあるのではないか」と弁明した。

 病院は事実を把握後、全職員を対象に虐待防止を徹底するための研修を実施したとしている。

 関係者によると、虐待を受けたのは身体、知的の重複障害がある60代男性と、身体障害者の20代男性。60代男性には職員6人、20代男性には職員5人が関与し、入浴などの際に足をつねり、「ばか」「アホ」といった言葉を浴びせたほか、おむつ交換を放置するなど身体的、精神的な虐待を加えたとされる。
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