県内ニュース

抗がん効果↑新機能を発見 先端研、鶴岡中央高生3人も助手

2020年03月26日 13:34
研究成果を説明する(左から)村井純子特任准教授と高校生研究助手の渡部智大さん、佐藤謙乃介さん、佐藤結さん=鶴岡市先端研究産業支援センター
 抗がん剤の効果を高めるとして近年盛んに研究されているタンパク質「SLFN11(シュラーフェンイレブン)」について、慶応大先端生命科学研究所(鶴岡市)の村井純子特任准教授らのグループは25日、ストレス・免疫反応に関する遺伝子群を抗がん剤投与下で活性化させるなど新たな機能を発見したと発表した。SLFN11の働きは未解明な点が多く、今後の研究に役立つ成果としている。

 米国立衛生研究所との共同研究で、同日付の米科学誌セルリポーツ電子速報版に論文が掲載された。研究助手として任用された鶴岡中央高生3人も協力者として名を連ねた。

 SLFN11はがん治療薬のうち白金製剤や、卵巣がんについて承認されたPARP阻害剤の効果を飛躍的に高めるとして注目されている。がんの種類や組織によっては多く発現するため、治療薬を決める指標としても期待されている。

 抗がん剤投与下でSLFN11は、DNAとタンパク質の複合体に結合し、DNAの複製を止めることが分かっている。今回の研究では、この複合体の構造を変化させる働きを発見。同時に、ストレス・免疫反応にかかわる遺伝子群の発現が数倍から数十倍に高まることが分かった。

 SLFN11の有無で細胞の反応や変化を比較し、新たな機能を明らかにした。抗がん効果がなぜ増強するのか世界的に研究が進められており、村井特任准教授は「さらに詳細に解析し、これからのがん治療に応用したい」としている。

 高校生研究助手として研究に携わったのは鶴岡中央高2年佐藤謙乃介さん(17)と渡部智大さん(17)、1年佐藤結さん(16)。データ入力や細胞の判別を補助したといい、生徒たちは「ミスがないよう集中して取り組んだ。貢献できてうれしい」と語っている。
おすすめニュース

文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大

県内8市発行メールマガジン登録無料

ふるさとだより

毎週木、金曜日配信中!

ニュース特集

スポーツ

教育・子育て

おでかけ

暮らし情報

twitter発信中

山形新聞からお知らせ

  1. 【2020年8大事業】
     山形新聞、山形放送の2020年の8大事業が決まりました。詳しくは、こちらから
  2. 【やましん公式FB】
     山形新聞社は、インターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」の公式ページを新設しました。
     公式ページでは山形新聞のニュースのほか、本社からのお知らせなどを中心に紹介します。
     アドレスは、こちらから
  3. 【やましんe聞で動画視聴】
     読者限定の電子版「やましんe聞」で動画を閲覧できる新サービスを始めました。詳しくは、こちらから。
  4. ◆中学、高校の各種スポーツ大会の記録を紹介。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  5. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  6. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  7. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
  8. ◆故郷の話題をメールでお届け、ふるさとメール会員募集(登録無料)
山形新聞から
販売から