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“不作”に負けぬシルク 白鷹、「天蚕の会」が4反目制作

2020年03月23日 11:03
白鷹町産の天蚕糸で制作された反物。銀座の呉服商に納められた
 白鷹町で、希少価値の高い天蚕糸(てんさんし)と反物作りに取り組む「しらたか天蚕の会」(須田信一会長)が4反目を制作した。天蚕の卵や繭の“不作”に苦労しながらも、福島県の団体の助けもあり生産の流れをつないだ。完成品は2月中旬、東京・銀座の呉服商に納められた。

 天蚕はヤママユガの幼虫。一般的な蚕(カイコガ)と違い、屋外でクヌギなどを食べて育つ。繭糸は薄緑色で反物はベージュ色。飼育は気候や動物の影響を受けやすく、糸の量は一般的な蚕に比べ少ない。同町では深山地区の畑で、住民や機織り職人らでつくる同会が2012年から飼育、繭からの糸取り、機織りまで一貫して担っている。幼虫の一部は成長させて卵を採取し、翌年の飼育につなげている。

 4反目に向けた生産では、18年に飼育を試みた卵の出来が悪く、急きょ福島県伊達市の生産団体「りょうぜん天蚕の会」から卵を譲り受けた。成虫に育てたが繭が少なく、辛うじて19年分の卵を確保。19年は繭約2500個から糸を取り、過去の生産分と合わせ、町内の小松織物工房が長さ13メートル、幅40センチの反物に仕上げた。

 着物にすれば1着数百万円の値がつく高級品。須田会長は「一時は心配したが、19年産の繭が想像以上に大きく、多くの糸を取ることができた」と完成に胸をなで下ろしている。
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