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弥生耕起の謎解明へ実証実験 山形大チーム、天童で4月から

2020年03月09日 11:29
復元した木製のすきを紹介する白石哲也准教授=山形市・山形大小白川キャンパス
 弥生時代には水田を耕していなかった―。こうした疑問の解明に向けた全国プロジェクトが動きだし、県内では山形大の白石哲也准教授(考古学)らの研究チームが、復元した当時の農具を使いながら、天童市の水田で稲作の実証実験に取り組む。4月にスタートし、5年間をめどに古代の水田農業を解き明かす。

 白石准教授によると、一般的に弥生時代(紀元前10~9世紀から紀元後3世紀ごろ)は、生産性を高める耕起を含め「完成された灌漑(かんがい)農法」が中国から導入されたと考えられている。しかし、近年になって各地の水田遺構の研究が進むと、弥生時代の地層には、古墳時代(3~7世紀ごろ)には見られる耕起による掘削痕が不明瞭な場合が多く、耕起の有無について疑問が出ている。

 実証実験では、復元した農具を使って米を栽培し、その後の地層を調べることで、当時の農法をひもといていく。首都大学東京の山田昌久教授(考古学)を中心に山形大、静岡大、岡山理科大などが共同する全国規模のプロジェクトで、全国5カ所で取り組む。東北地方は山形大が担当し、天童市の西沼田遺跡公園で行う。

 同公園の一画を借り、2メートル四方のエリア3カ所でコメを育てる。すきやくわなどの農具は弥生時代が木製刃、古墳時代は鉄製刃が基本で、それぞれの農具を復元した上で2カ所は弥生時代、もう1カ所は古墳時代の道具を使う。弥生時代の2カ所のうち1カ所は耕し、もう1カ所は耕起せずに比較する。栽培は5シーズン続け、それぞれの地層の掘削痕などを調べる。

 収穫したコメを弥生土器で調理する計画もあり、白石准教授は「弥生時代の農業の形成過程や生活様式を明らかにしたい」と話している。
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