県内ニュース

青汁を電気で殺菌、栄養そのまま 山形大の南谷准教授が考案

2020年03月07日 20:37
細菌に高電圧を掛けることで細胞膜を破壊し、死滅させる殺菌処理を考案した南谷靖史准教授=米沢市・山形大工学部
 山形大の南谷靖史准教授(56)は霧状にした青汁に約1万ボルトの高電圧を掛けることで、主要な栄養素を損なうことなく殺菌(液中電界殺菌)できる仕組みを考案し、2019年度の科学技術振興機構(JST)の研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)に採択された。新技術により、青汁の栄養素を余すことなく摂取できるようになるほか、乳飲料にも応用でき、より「搾りたて」に近い味が楽しめるようになるという。

 青汁は豊富な栄養素を手軽に摂取できる健康食品としてブームとなっているが、生野菜を使うため土壌由来の細菌が混入しやすく、市場に出回っている製品は加熱殺菌している。加熱殺菌は熱に弱い酵素などの栄養素も同時に破壊するので、味と風味が損なわれる問題があった。

 南谷准教授が目を付けたのは高電圧による殺菌だ。高い電圧を細菌の細胞膜に掛けることで膜を破壊し、死滅させる仕組み。細菌を除去し、素材本来の味、風味も保たれる“いいとこ取り”の処理という。

 技術のポイントは青汁を霧状にすることだ。液状のままだと、殺菌処理するのに多くのエネルギーが必要だが、霧状ならば表面積が大きくなることなどから、効率性が向上するという。

 今後は青汁を殺菌処理するのに最適な霧(水滴の大きさ)は何かを突き止めるのが課題となっている。南谷准教授は「青汁などの野菜のほか果物を搾ったジュース、牛乳などの乳飲料にも応用することが可能で、これまで以上に栄養豊富で、より搾りたてに近い味を楽しむことができるようになる」と話している。
おすすめニュース

文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大

県内8市発行メールマガジン登録無料

ふるさとだより

毎週木、金曜日配信中!

ニュース特集

スポーツ

教育・子育て

おでかけ

暮らし情報

twitter発信中

山形新聞からお知らせ

  1. 【2020年8大事業】
     山形新聞、山形放送の2020年の8大事業が決まりました。詳しくは、こちらから
  2. 【やましん公式FB】
     山形新聞社は、インターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」の公式ページを新設しました。
     公式ページでは山形新聞のニュースのほか、本社からのお知らせなどを中心に紹介します。
     アドレスは、こちらから
  3. 【やましんe聞で動画視聴】
     読者限定の電子版「やましんe聞」で動画を閲覧できる新サービスを始めました。詳しくは、こちらから。
  4. ◆中学、高校の各種スポーツ大会の記録を紹介。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  5. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  6. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  7. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
  8. ◆故郷の話題をメールでお届け、ふるさとメール会員募集(登録無料)
山形新聞から
販売から