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県内の医療現場、マスク不足切実 新型肺炎・見通し不明、使用制限も

2020年02月26日 08:47
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 新型コロナウイルスの感染が広がる中、県内の病院や福祉施設で医療用マスクなどの不足が深刻化している。一部の病院は医療従事者にマスクの使用を「1日1枚」に制限。県は、各総合支庁で備蓄しているマスクなどについて、要請があった医療機関に供給している。

 県立中央病院(山形市)は医師や看護師らに対し、5日に使い捨てマスクの使用を一人につき「1日1枚」にするよう呼び掛けた。県立河北病院(河北町)から3千枚を融通してもらうなどし、現在は約2週間分を確保しているが、その後の見通しは立たない状況だ。担当者は「(制限は)診療に影響が出ない範囲での対応だが、『1日1枚』の状況は今後も続けるしかない」と困惑している。

 日本海総合病院(酒田市)は医療従事者らに対するマスクの数量制限は行っていないが、このままの状況が続けば2、3週間ほどで在庫が尽きるという。担当者は「現場には適切な使用を求めている」と嘆く。

 マスクの急激な需要拡大を受け、国は1月下旬に安定的な供給を図るため、増産などを業界団体に要請。増産の設備投資に補助金を出すことを決めた。だが、不足は解消されず、県内の医療現場では事態が改善しているとは言いがたい状況だ。マスクの使用制限に関し、県内の医療関係者の一人は「苦しい事情は分かるが、医療従事者が1日に1枚しか使えない状況は衛生的に望ましくない」と指摘する。

 一方、特別養護老人ホームたかはた荘(高畠町)はスタッフのほか、面会者らに提供するマスクを既に3千枚ほど確保したものの、医療用手袋が不足がちだ。担当者は「さまざまな業者に連絡し、少量でも譲ってほしいとお願いしている。状況がさらに悪化しないか危惧している」と不安そうに語った。

 県は流通が滞った場合に備え、医療機関への供給分として▽市販の使い捨てマスク(4万枚)▽感染リスクが高い場合に装着する医療用マスク(2万4千枚)▽医療用手袋(15万2千枚)▽飛沫感染を防ぐためのガウン(1万2千枚)―などを各総合支庁に人口割りで備蓄している。

 県薬務・感染症対策室によると、医療機関からの要請より、県は備蓄分の供給を5日に開始。県医療機器販売業協会に対して3日に1回ほどのペースで連絡を取り、マスクなどの医療用資機材の早急な確保を要請している。同室の担当者は「供給見通しに関する明確な返答はない。備蓄分をさらに確保したいところだが、まずは各医療機関に優先的に届くようにしてほしい」と話している。
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