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少年男子40キロリレー・県選抜は4位 冬季国体スキー

2020年02月20日 09:15
〈距離少年男子40キロリレー〉県選抜の2走菊地哲(右、九里学園高)が区間1位の力走で2位に押し上げ、舟山大陸(左、同)にリレーする=富山県南砺市・たいらクロスカントリーコース
 第75回国民体育大会冬季大会スキー競技会「とやま・なんと国体2020」は最終日の19日、富山県南砺市でアルペン大回転と距離のリレーを行い、県勢は少年男子40キロリレーの県選抜(落合優真、菊地哲、舟山大陸、阿部一瑳)が1時間44分38秒4のタイムをマークして4位に入った。成年男子40キロリレーの県選抜(鈴木貴弘、斉藤拓斗、片倉将也、三浦壱成)は1時間45分43秒4で7位、女子20キロリレーは県選抜(大場友咲、高橋佳奈子、五十嵐萌、青木富美子)が1時間0分53秒5で8位だった。

 スキー競技会での本県の競技得点は24点。参加得点10点を加えた天皇杯得点は34点で、男女総合成績の順位は10位。女子総合成績は20点で9位だった。

【スポット】九里勢が好走、中盤首位争い
 中盤の首位争いで見せ場を作った。距離少年男子40キロリレーの県選抜は昨年と同じ4位入賞。滑り出しから順位を上げ、一時首位に立つなど好レースを展開したが、表彰台にはあと一歩届かなかった。それでも、2走で中心選手の菊地哲(九里学園高)は「全員が全力で戦った結果」とすがすがしく語った。

 九里勢が奮闘した。1走落合優真(北村山高)から6位で中継した菊地。スタート直前、自身が指導を受ける鈴木貴弘(米沢スキーク)が成年男子リレーで繰り広げる1位争いに声援を送っていた。「気持ちが高まった。尊敬する先輩の後に続きたい」。前半2~3キロにある下りで勢いに乗って2位に浮上し、エースの力量を見せつけた。

 続く3走舟山大陸(九里学園高)は全国高校大会後に体調不良で練習できない時期があったものの、この日は2年生ながら本来の滑りで前半をトップ通過。後半、長野の3走に追い抜かれた場面では「焦るな。自分のペースを貫けば食らいつける」と言い聞かせた。終始崩れずに2位をキープ、上位入りを支えた。

 最終学年のアンカー阿部一瑳(北村山高)はライバルを相手に4位と踏みとどまったが、その表情には粘りきれなかった悔しさがにじんだ。「強豪と戦う中で力をつけ、来年こそは表彰台に立ってほしい」。飛躍への思いを後輩に託した。

序盤に“貯金”、県選抜7位
〈距離成年男子40キロリレー〉県選抜の1走鈴木貴弘(右、米沢スキーク)が首位で2走斉藤拓斗(日体大・新庄北高出)につなぐ
 ○…距離成年男子40キロリレーの県選抜は7位入賞。1走鈴木貴弘(米沢スキーク)が区間1位と序盤で存在感を示した。リレーで2年連続入賞の殊勲者は「焦らず、冷静な判断を心掛けた。それぞれの役割を果たせたことが大きかった」と振り返った。

 序盤の“貯金”を生かす先行逃げ切りの展開。1走が残した20秒以上の余裕を生かした。7位でリレーした2走の斉藤拓斗(日体大・新庄北高出)は「有力選手が多く、離されてからが勝負と決めていた」。3走片倉将也(神町自衛隊スキーク)、最終走者三浦壱成(近大・福原中出)も後続とのタイム差を踏まえ「大崩れせず、順位のキープを意識した」と口をそろえた。

 現在、九里学園高の外部コーチを務める鈴木。同校3年の菊地哲らの成長に「油断していられない。いい意味で危機感がある」とし「成年に入る期待の若手がいることは好材料。来年はまだまだ上を目指せる」。教え子との大舞台を思い描き、思わず表情を緩めた。

県選抜8位、高校生引っ張る
距離女子20キロリレーで8位入賞した県選抜の(右から)1走大場友咲(新庄北高)、2走高橋佳奈子(新庄南高金山)、3走五十嵐萌(日大・新庄北高出)、4走青木富美子(真室川レーシング)
 ○…距離女子20キロリレーは県選抜が8位に滑り込んだ。1走大場友咲(新庄北高)が区間5位、2走高橋佳奈子(新庄南高金山)が同3位と健闘した。大場は「絶好調だった。個人で振るわなかった分、チーム戦で貢献できて良かった」と笑顔がはじけた。

 好スタートはチームに勢いをもたらした。高橋に前日までの疲れが残っていたが「1走の頑張りを無駄にはできない」。順位を一つ上げて4位とし、意地を見せた。3走五十嵐萌(日大・新庄北高出)、アンカー青木富美子(真室川レーシング)は追い上げに苦しみながらも持ちこたえた。

 息を切らしてゴールに飛び込んだベテラン青木。8位以上の目標を果たし「前半の力走に救われた。本当にありがたかった」と高校生の奮闘をねぎらった。

【県勢振り返って】久々の表彰台、強豪県復活は遠く
 県勢は入賞8で競技得点が24点だった。4大会ぶりに表彰台に立つなど前回より入賞数で三つ多く、競技得点は13点上回った。ただ6大会続けて優勝はゼロで、スキー競技会の天皇杯順位は10位。「強豪県」復活の道のりの険しさを改めて突きつけられたともいえる。

 距離少年男子10キロクラシカルでの菊地哲(九里学園高)の準優勝が県勢の最高成績だった。全国トップ級の実力者は不本意な結果に終わった全国高校大会の雪辱を果たし、地力の高さを証明した。距離陣では、少年男子40キロリレーの県選抜が総合力で4位入りし、成年女子Bの青木富美子(真室川レーシング)が今回も健在ぶりを示した。

 アルペンは成年女子Aで法大2年の越後英美華(日大山形高出)、少年女子で1年生の中山美咲(日大山形高)が入賞。女子陣は他にも成長著しい選手がそろっており、さらなる飛躍が楽しみだ。一方で男子陣は入賞ゼロ。成年勢は活躍が期待されていただけに奮起を求めたい。少年勢は不利となる遅いスタート順から入賞に迫った選手もおり、あと一歩だった。

 前回の成績を上回ったとはいえ、依然として心配なのは選手層の薄さだ。特に成年は顕著で、競技によっては県勢の出場者がゼロの種別もあった。男女総合成績で上位の常連県は複数入賞が珍しくない中、本県は実績のある選手頼みになっている面は否めない。大学生が卒業後も競技を続けられる受け皿の確保など、成年選手の環境づくりには企業も含めた関係機関の連携が欠かせない。また少子化に伴う競技人口の減少が叫ばれるからこそ、競技の魅力を発信して裾野を広げる取り組みはより重要性が増しているのではないだろうか。

 近年、スキー競技会での本県の天皇杯順位は10位近辺で推移しており、本県の競技力低下を如実に表している。現実に向き合い、低迷の本質を突き詰めて将来像を描いていかなければ、復活の兆しは見えてこない。
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