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「合格のバトン」受験生につないで 天童市学習支援室に「赤本」届く

2020年02月18日 08:56
さりげなく寄贈された赤本3冊を手にする元木満室長=天童市・リバテラスちえふる
 JR天童駅に隣接するパルテ内の天童市学習支援室「リバテラスちえふる」に、入試問題集が届けられた。贈り主は一般の利用者で、資格試験に合格したお礼を込めていた。施設側はさりげない贈り物に感激し、「合格のバトン」として受験生につないでもらいたい気持ちでいる。

 去年末にかけての話だ。学習支援室の本棚に、見慣れない山形大と東北大の過去入試問題集、いわゆる「赤本」が3冊並んでいた。購入、陳列した職員はいない。利用者の忘れ物か? 安い物ではないので、元木満室長(62)は貼り紙をして持ち主を探した。

 数日後、匿名の手紙で謎は解けた。「赤本は私からの寄贈です。利用者に使っていただけるのであれば、これ以上の喜びはありません」。男性とみられる差出人は「第三種電気主任技術者試験(電験三種)」の資格試験前に学習支援室を頻繁に利用していたといい、冷暖房の効いた環境、中高生が勉学に励む姿に刺激を受けたと記していた。

 手紙の中で「おかげで本年度合格できました」と報告。感謝の思いを形に残そうと、進学者の多い2大学の赤本を「センター試験の過去問題集の羅列に紛れ込ませました」と告白の経緯がつづられていた。

 学習支援室は50席ほどで、学校の試験前や受験シーズンには満杯になる。利用者の9割以上が中高生で、一般の人はわずかだ。贈り主について、元木室長も思い当たらないというが、「施設が役に立っていることを確認できて率直にうれしい」。赤本を利用する生徒も多いといい、「施設名の由来にもなっている(天童織田藩出身で明治大創設者の一人)宮城浩蔵のように羽ばたいてほしい」とエールを送る。
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