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天童に地ビール醸造所完成 独自の風味で勝負

2020年02月16日 20:39
加藤さん夫婦が分業でのビール醸造を始めた=天童市・ブリューラボ108
 天童市の「将棋むら天童タワー」内に、クラフトビールを製造販売するブルワリーができた。起業した加藤克明さん(49)は、現役の外資系サラリーマンで二足のわらじだ。地元産果物をはじめ、勤務経験のある中東産の副原料にこだわり、独自の風味で勝負。目標は高く「山形から世界を目指す」。

 加藤さんは静岡県出身。前職の化学系企業で工場デザインに携わり、海外を渡り歩いた。サウジアラビアで世界最大級のプラント建設を手掛け「やり尽くした感」を抱いた。消費者に近い仕事を求めて世界的な製薬会社に入り、東根市の工場に赴任したのが本県との出合い。4年前のことだ。サウジで大好きな酒を飲めない生活を余儀なくされ「自ら造る」思いが強くなったという。

 ビール醸造所を持つ天童温泉の旅館「いちらく」、「月山ビール」の西川町総合開発で修業を積み、醸造関係者とのつながりが広がった。山形銀行と日本政策金融公庫からの協調融資を受けて、天童タワー内に工場を構え、設備を買いそろえた。去年12月に発泡酒製造の免許を取得した。

 苦味のほとんどない「ヴァイツェン」にはリンゴやラ・フランスなどの地元産果実を合わせ、豊潤な香りが特徴の「ペールエール」には中東諸国で愛されているデーツで深みを出す。爽快なのどごしの「ピルスナー」の仕込みも始めたところで、初年度は7200リットルの醸造を見込む。

 醸造の魅力について、加藤さんは「麦芽とホップの組み合わせで、香りや味、色が無限に広がるアーティスティックな世界観」と表現。これに果実の副原料でアクセントを利かす。「禁断の果実」というネーミングで売り出す計画だ。

 山形市在住で、出勤途中に工場へ立ち寄り、発酵や温度管理をチェック。週末を利用して仕込みに当たる。味見と手間の掛かる清掃は副代表の妻佐織さん(50)の役目だ。

 ブルワリーの名称は「ブリューラボ・108(トウハチ)」。「醸造する」「研究室」の英語を組み合わせた造語に、煩悩の数だけいろいろなテイスト作りを目指す思いが込められている。

 23日から同タワーの食堂メニューにリンゴ、デーツ味の2種類が登場。県内のホテルからも引き合いがあるという。
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