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県内雪山で相次ぐ外国人遭難 訪日客増え、事故増の懸念

2020年02月16日 12:02
遭難者の捜索に向かう山形署員。訪日客の増加に伴い外国人の雪山トラブルが増えることが懸念される=山形市・蔵王温泉スキー場
 今月に入り県内の雪山で山岳遭難が相次いでいる。山形市の蔵王温泉スキー場では、中国籍と台湾籍の男女の遭難が続き、中国籍の男性はいまだ発見に至っていない。近年、雪や樹氷を楽しもうと、本県のスキー場などを訪れる海外からの観光客が増える傾向にあり、日本人だけでなく、外国人の遭難や山岳事故の増加が懸念されている。

 蔵王温泉スキー場では、今月2日、横浜市在住で中国籍の30代男性が蔵王ロープウェイ地蔵山頂駅から、御釜を見に行こうと山に入り、行方が分からなくなった。翌3日には、台湾籍の30代女性が同様に、同駅から御釜を目指して山を登り、遭難した。この女性は熊野岳の避難小屋で一夜を過ごし、捜索隊に無事発見されたが、中国籍の男性は、他の登山者が避難小屋で特徴が似ている男性の姿を見たのを最後に、足取りが分かっていない。

 県警地域課によると、昨年までの過去5年間の外国人による山岳遭難は5件(5人)。昨年も1年間で2人が遭難しており、同課の担当者は、訪日客が増えていることに伴い、外国人の山岳事故や遭難の増加を懸念している。

 「海外からの観光客の中には、夏場のように御釜まで気軽に簡単に行けると思っている人もいるようだ」。地元の観光関係者はこう指摘する。冬場でもロープウエーで山頂付近まで行くことができる蔵王では、日本人でも県外からの観光客は同じように考えている人が多く、遭難した中国籍と台湾籍の2人もスキーウエアは着ていたが、冬山に入るのに十分な装備ではなかったという。

 山形市などによると、地蔵山頂駅では、英語も交え、スキー客にはコースを外れず、樹氷を見に来た観光客には規制エリアに入らないよう注意している。ただ、近年はタイなど雪のない温暖な国から訪れる人が多く、雪山の危険性を理解してもらうのは簡単ではない上、多言語での対応には限界もあるという。

 県警の担当者は、暖冬の影響もあり日本人を含め、雪山への警戒心が例年より低くなっている可能性があることを指摘している。「暖冬で好天だとしても、山頂付近は雪が深く、天候は変わりやすい。油断せず、準備を十分整えて冬の山に入ってほしい」と呼び掛けている。
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