鶴岡東は昨秋の東北大会を打線のつながりで勝ち上がり、準優勝をつかんだ。昨夏の甲子園経験者は多くないが、走攻守の総合力を高めるため冬場のトレーニングに励んでいる。「選手の意識、モチベーションが例年との一番の違い」と指摘する佐藤俊監督は、「メンバーがどんどん入れ替わってもいい。チームが活性化してほしい」とチーム内の競争を歓迎した。
第1代表として臨んだ東北大会は、初戦の2回戦と準決勝を、それぞれ10―0でコールド勝ち。計4試合で打線は好調を維持した。飛び抜けた強打者はいないものの、勝負強さと相手のミスに乗じて加点するそつのなさが光った。
同校初の2勝を挙げた甲子園メンバーで、今も主力として残るのは1番打者の山路将太郎、右腕の小林三邦の2人だ。それでも、山路は「打線が勢いをつかめば大量得点に持ち込める」と自信をにじませる。投手陣も存在感を示しており、冬期間の練習での上積みは注目点だ。
大会を見据え、佐藤監督は「投打のどちらかに偏るチームづくりはしていない」ときっぱり。「できるだけ多くの人にチャンスを与え、メンバーを選んでいきたい」と語った。
県勢の選抜大会成績
▽1973年【日大山形】
1回戦 ○5―2 境(鳥取)
2回戦 ●1―12 天理(奈良)
▽1975年【日大山形】
1回戦 ○5―0 初芝(大阪)
2回戦 ●2―4 豊見城(沖縄)
▽1977年【酒田東】
1回戦 ●0―10 豊見城(沖縄)
▽1979年【鶴商学園(現鶴岡東)】
1回戦 ○5―2 天理(奈良)
2回戦 ●0―5 池田(徳島)
▽1982年【日大山形】
1回戦 ○4―1 星稜(石川)
2回戦 ●3―5 尾道商(広島)
▽1986年【東海大山形】
1回戦 ●1―7 松商学園(長野)
▽1988年【東海大山形】
2回戦 ●0―1 倉吉東(鳥取)
▽2002年【酒田南】
1回戦 ●5―7 鳴門工(徳島)
▽2004年【東海大山形】
1回戦 ○3―2 報徳学園(兵庫)
2回戦 ○6―1 金沢(石川)
準々決勝●6―11 明徳義塾(高知)
▽2005年【羽黒】
1回戦 ○2―1 八幡商(滋賀)
2回戦 ○8―2 如水館(広島)
準々決勝○5―1 東邦(愛知)
準決勝 ●0―4 神村学園(鹿児島)
▽2010年【山形中央】
1回戦 ●4―14 日大三(東京)
▽2013年【山形中央】
2回戦 ○6―2 岩国商(山口)
3回戦 ●1―11 浦和学院(埼玉)
▽2018年【日大山形】
2回戦 ●3―5 智弁学園(奈良)
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