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世界遺産の「アマハゲ」を絵本に 酒田の天地間さんと鈴木さん制作

2020年01月24日 15:00
時田博機町長(右端)にアマハゲの絵本を寄贈する北星印刷の鈴木未空さん(右から2人目)、岩間奏子社長(同3人目)、天地間さん=遊佐町役場
 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された「来訪神 仮面・仮装の神々」に含まれる遊佐町のアマハゲを描いた創作絵本「アマハゲ物語」が完成した。物語を酒田市の郷土史研究家天地間(てんちかん)(本名・前田直己)さん(74)、絵を北星印刷(同市)の社員でペンネームすずきみそらさんとしても活動する鈴木未空(みく)さん(19)が担当した。23日、遊佐町に10部を寄贈した。

 アマハゲの名称は、いろりなどの火にいつまでも当たっているとできることから、怠惰の象徴とされる「火だこ」の方言「アマミ」に由来する。アマミを剥ぐという意味が「アマハゲ」で、怠け心を戒めたり災厄を払ったりする行事になったという。

 絵本には、こうしたアマハゲの由来や、同町杉沢地区に伝わる国指定重要無形民俗文化財の神楽「杉沢比山」など、住民に親しみのある町内、隣接地の場所、事柄が数多く登場する。

 また、妖怪「手長・足長」によって鳥海山から海の向こうに追い出され、時を経て鳥海山の麓に戻ったアマハゲの子孫が大蛇を助け、そのお礼として冬にタラが捕れるようになった物語などを創作で加えた。子どもたちに道徳心や感謝する心の大切さも教える内容になっている。

 天地間さんと鈴木さんのコンビは、鈴木さんが高校3年生だった2018年3月、鳥海山にゆかりのある神々が「手長・足長」を退治する絵本を同社から出版している。世界遺産になったアマハゲをPRする絵本を制作してほしいと、「ゆざ親善大使」でもある天地間さんに時田博機町長が打診し、実現した。

 A4判フルカラーの50ページで価格は千円(税別)。北星印刷が500部を出版した。作品を紹介するパネル展を今月から町内の遊楽里で始めたほか、庄内空港でも開催する計画だ。

 23日、時田町長に絵本を手渡した鈴木さんは「子どもたちに内容が伝わりやすいように、絵のタッチや優しい色使いを心掛けた」と報告。時田町長は「素晴らしい出来栄え。世界が認めた日本の道徳を発信する宝になればいい」と謝意を伝えた。町内の学校や図書館に配置するという。庄内の書店にも並ぶ予定。問い合わせは北星印刷0234(22)3922。
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