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世界が憧れる味…追求 金龍(酒田)のウイスキー蒸留所稼働2年目

2020年01月23日 09:42
製造2年目に入った金龍の「遊佐蒸溜所」。蒸留されるウイスキーは日々進化しているといい、販売開始が待たれる=遊佐町吉出
 金龍(酒田市、佐々木雅晴社長)が遊佐町に新設したウイスキー蒸留所が稼働して2年目に入った。昨年11月には都内で開催された国内最大のウイスキーイベントに初出展。同一蒸留所の原酒で作るシングルモルトだけを製造するこだわりの蒸留所として注目を集めた。蒸留されるウイスキーは品質が日々向上しているといい、早ければ2022年のゴールデンウイークごろに販売される。

 遊佐蒸溜(りゅう)所は、県内企業初のウイスキー蒸留所として18年11月に本格稼働した。自然環境に恵まれた鳥海山の麓で、その伏流水を利用した「世界が憧れるウイスキー」を目指し、ごまかしのきかないシングルモルトだけを製造する。

 蒸留・製造設備「ポットスチル」をスコットランドの世界的メーカー・フォーサイス社に特注し、同社から本場の伝統的製法、熟成法の指導を受けた。忠実に従って製造を始めた結果、1年目から質の高いウイスキーが「できてしまった」と佐々木社長。

 2年目は仕込みの際の温度管理などを試行錯誤しながら、毎日進化を重ねる。佐々木社長は「今、蒸留しているものがベスト」と評価。味わいを表現すると、1年目は香りが良く上品で軽い「リッチ&クリーン」だったが、今は「リッチ&フルーティー」だ。

 都内で海外メーカーや輸入業者、国内蒸留所が計88ブースを設け19年11月16、17日に開かれたウイスキーフェスティバルに初出展した。遊佐蒸溜所はこれまで展示会に出ておらず、ベールに包まれた存在だったため同業者やバイヤー、愛好家が長い列をつくった。蒸留したばかりのニューポットと、半年ほど寝かせたものを試飲してもらうと「素晴らしい出来栄え」と高い評価を受けた。1500枚用意したパンフレットは瞬く間になくなった。

 稼働当初は3~5年熟成させる予定で、販売開始を最速で21年末ごろと見込んでいた。しかし、蒸留した原酒の質が高かったことで「これを熟成させればさらに良い製品になる」と、目指すウイスキーの品質もより高くなったことから、発売見通しが徐々にずれ込んでいるという。佐々木社長は「一切の妥協をせず世界最高水準のウイスキーを送り出すつもり。もう少し待ってほしい」と話した。
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