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超巨大太陽面爆発、紀元前660年ごろ続発か 山形大などのグループが研究

2020年01月21日 08:13
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 山形大の桜井敬久名誉教授(宇宙線・放射線)らの研究グループは20日、紀元前660年ごろに超巨大な太陽面爆発が複数回発生した可能性があるとの研究結果を発表した。鳥海山から出土した同年代の杉に含まれる放射性物質から解析した。確認されている単発の爆発では世界的な電力障害などが発生しており、今後より甚大な影響を及ぼす複数爆発が起こり得ると指摘している。同日、英科学誌の電子版に掲載された。

 太陽面爆発は太陽フレアなどの太陽表面で生じる爆発現象。近年では1956、72、89、2005年などに発生し、電力障害や人工衛星のトラブルを引き起こしている。

 地球には、宇宙空間から高エネルギーの放射線「宇宙線」が絶えず降り注いでおり、太陽面爆発などが発生した際に増加する。775年ごろと994年ごろに宇宙線量が急増した際は、これまでに観測された最大規模の数十倍の爆発が起きたとされる。近年の研究で紀元前660年ごろにも同様の大規模変動があったことは分かっていたが、その詳細や原因は不明だった。

 桜井名誉教授らの研究グループは宇宙線量の変動を調べるため、鳥海山から出土した保存状態が良好な同466年ごろの杉の木を調査。樹木は宇宙線が大気と反応して生成される放射性炭素「炭素14」を含み、1年輪ごとに炭素濃度を調べることで各年の宇宙線の変動を読み取ることができるという。

 山形大高感度加速器質量分析センターで同669~633年の年輪を測定分析した結果、炭素14の濃度は同665~664年にかけて急増し、その後、2年ほど徐々に増えていた。太陽面爆発が1回発生した場合と傾向が異なり、炭素14が増加した期間が長いことから、爆発が数年にわたり複数回発生した可能性があると結論づけた。

 桜井名誉教授は「今回の成果を踏まえ、太陽活動の研究が進むことに期待したい」と話している。
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