積雪の下で成長させる米沢市の伝統野菜「雪菜」を使った料理教室が20日、同市の県立米沢栄養大で行われ、1年生40人が「ふすべ漬」作りに挑戦した。
生産者で作る上長井雪菜生産組合(吉田清志組合長)が主催し、講師を務めた。湯通しを意味する方言「ふすべる」が由来の通り、切った雪菜を数回湯に通し、塩を混ぜて漬ける独特の調理法を実践。シャキシャキした食感を損なわず、特徴的な辛味を生み出す絶妙な加減に挑戦した。漬け込み後、3、4日で完成する。
今年は雪不足で、雪菜の出荷量は少ないという。村山市出身の高谷華音(かのん)さん(19)は「雪が無いと生活は楽だけど、雪菜のためにはもっと降ってほしい」と複雑な表情を見せていた。
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