県内ニュース

胃切除→腸に口腔内細菌 先端研(鶴岡)などのグループが解明

2020年01月18日 12:12
PR
 東京工業大、大阪大、慶応大先端生命科学研究所(先端研、鶴岡市)、国立がん研究センターなどの研究グループは17日、胃を切除した患者に起こる、腸内環境の特徴的な変化を解明したと発表した。便を解析した結果、腸内細菌の種類や量が健常者を上回り、大腸がんに関連する細菌や代謝物が増えていた。併発症の予防に向け、術後の腸内環境を適切に評価する重要性を指摘している。

 胃がん治療で胃を切除した患者50人と健常者56人の便を調査。遺伝子情報や代謝物を網羅的に調べるメタゲノム解析とメタボローム解析により、患者の腸内細菌が健常者よりも多いことが分かった。口腔(こうくう)内細菌の割合が高く、胃を取り除いたことで口から腸に流れ込む菌が増えたとみられる。

 腸内細菌の多様性は一般的に健常者ほど高いとされている。一方、今回のケースのように口腔内細菌が便に現れるのは大腸がん患者にみられる特徴で、関連する歯周病の原因菌などが多く検出された。発がん性が知られている代謝物も増加していた。

 胃がん患者は術後に大腸がんを発症するリスクが高いことで知られ、今回の成果は予防や治療への応用が期待されるという。メタボローム解析などを担当した先端研の福田真嗣特任教授は「発症リスクを抑えるため、術後の栄養状態の改善など腸内環境をコントロールすることが大切になる」としている。成果は同日の英国消化器病学会誌「Gut」に掲載された。
おすすめニュース

文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大

県内8市発行メールマガジン登録無料

ふるさとだより

毎週木、金曜日配信中!

ニュース特集

スポーツ

教育・子育て

おでかけ

暮らし情報

twitter発信中

山形新聞からお知らせ

  1. 【2020年8大事業】
     山形新聞、山形放送の2020年の8大事業が決まりました。詳しくは、こちらから
  2. 【やましん公式FB】
     山形新聞社は、インターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」の公式ページを新設しました。
     公式ページでは山形新聞のニュースのほか、本社からのお知らせなどを中心に紹介します。
     アドレスは、こちらから
  3. 【やましんe聞で動画視聴】
     読者限定の電子版「やましんe聞」で動画を閲覧できる新サービスを始めました。詳しくは、こちらから。
  4. ◆中学、高校の各種スポーツ大会の記録を紹介。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  5. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  6. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  7. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
  8. ◆故郷の話題をメールでお届け、ふるさとメール会員募集(登録無料)
山形新聞から
販売から