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「蔵王山測候所」現した姿 1940年代に観測、山形大・柳沢教授が写真入手

2019年12月20日 09:22
柳沢文孝教授が入手した「蔵王山測候所」の写真(山形大提供)
 蔵王周辺の自然環境などを調べている山形大の柳沢文孝教授は19日、1943(昭和18)~47(同22)年に蔵王山の地蔵岳山頂で気象観測を行っていた「蔵王山測候所」の写真と地図を入手したと発表した。文献を通じて存在は知られていたが、建物の外観などがはっきりと分かる資料が見つかるのは初めてという。

 柳沢教授によると、測候所は第2次世界大戦時、軍用機の通過ルートの安全確保を目的に、風速などの情報を収集する施設だったとみられる。戦後は連合国軍総司令部(GHQ)の許可を経て気象観測を行っており、そのころの観測データと現在のデータの比較解析から、現在の樹氷の衰退は山頂気温の上昇によると断定している。

 今回、柳沢教授が入手したのは、絵はがきとして使われていた写真。52年から使用されている「第五種郵便」の記載があることや、51年に蔵王が観光地百選に選ばれた際のスタンプが押されていることから、その当時に撮られたとみられる。地図は観光目的の内容で、地蔵岳山頂に測候所を意味する記載を確認。49年に山形大となった「山形高等学校」の位置が表記され、戦時中に印刷地図が作られたとは考えにくいことなども踏まえると、46年ごろに作成されたものと推測されるという。

 文献を通じ、測候所は平屋の一部3階建てで、平屋部分は居住スペースだと考えられてきた。それを裏付ける一つの資料となり、柳沢教授は「どのような施設だったかが写真で証明された」と価値を話している。
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