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産技短、設備や教員レベル↑ 県のICT講座をサポート、教材活用

2019年12月06日 12:08
人の骨格を抽出し、動きを映像化するシステム。公開講座の教材を活用して県立産業技術短期大学校で作った=山形市・同校
 情報通信技術(ICT)を現場で利活用できる実践的な人材を育成する県の公開講座を通じ、受講生だけでなく、会場の県立産業技術短期大学校(山形市)の設備や教員のレベルが上がっている。教材を活用し、人工知能(AI)が人の骨格を抽出して動きを映像化するシステムも独自に構築。産技短は培った技術を学習活動のほか、民間企業の課題解決や他の公開講座などにも役立てる考えだ。

 県のICT実践人材育成講座は2018年度にスタート。製造業だけでなく、建設や教育、小売りなどさまざまな業種の受講生が参加している。初年度は11回開催し、全てを外部のICTのプロが講師を務め、産技短の教員がサポート役で教材の準備などを手掛けた。講座を企画した県情報政策課の担当者は「サポート役として携わったことが大きかった」と振り返る。

 講座は演習を重視するスタイルのため、カメラやセンサーなどを教材として購入し、クラウド環境も整えた。ICTのプロから求められるレベルは高く、教員は操作を含めて教材作りに苦労を重ねたという。

 本年度は10回開催のうち「クラウド活用によるAI画像処理」「ビッグデータのための統計分析入門」など4回を産技短の教員が担当するまでになった。「自前でできるとの申し出があった。分かりやすい教え方だったので受講生にも好評だった」(県情報政策課)

 ICT技術に習熟した成果の一つが、人の骨格を抽出して動きを映像化するシステム。講座のために購入した映像処理などに使用するグラフィックボードやクラウド環境を活用し、既存のソフトを組み合わせて作った。間宮明准教授は「少し目先を変えれば、AIの画像処理でこういうシステムができる。工場などでの事故防止、体操やダンスの姿勢チェックなどに活用できそう」と説明する。

 技術支援調整主幹の船場忠幸教授は「このシステムは『ショーケース(見本)』。ICTやAIは知っていても何に使えばいいのか分からない企業は多い。最新の技術を体験してもらうことが大事だ」とし、「今後も教育現場はもちろん、公開講座などさまざまな機会を捉えて社会に伝えたい」と話している。

 県情報政策課は2020年度予算に向けて、講座開催費として700万円を要求している。
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