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印産「はえぬき」を現地販売 アスク(山形)、20年から

2019年11月30日 12:02
「はえぬき」の試験田で、記念写真に納まるアスクインディアの関係者たち=今年9月、インド・カイタル(アスク提供)
 インドで「はえぬき」の試験栽培を続けてきた米穀類販売業のアスク(山形市、河合克行社長)は2020年から同国で本格栽培・販売に乗り出す。現地法人「アスクインディア」が現地農家に栽培を委託する。来年は200~300ヘクタールからスタートし、将来的には二期作分も含め計千ヘクタールまで拡大する計画だ。既に日本食レストランやホテルから引き合いがあり、河合社長は「日本の米だけでなく、和食文化を普及啓発したい」と意気込む。

 インド進出は、同国に飲食店をオープンさせる取引先から日本米をリクエストされたことがきっかけだった。インドで主に栽培・流通しているのは長粒種のインディカ米。アスクによると、インドは国策により米の輸入を制限しているため、高品質なジャポニカ米を入手するのは難しいという。

 元県農業試験場長で同社技術顧問の谷藤雄二さんの指導を仰ぎながら、14年からインド東部のコルカタ近郊で短粒米の試験栽培を始めた。17年からは北部のカイタルとデヘラードゥーンなど3カ所ではえぬきの栽培に取り掛かった。最適な栽培方法を模索し、目標の「1ヘクタール当たりの収量6トン(もみ)」を確保する技術を確立した。現地の1ヘクタール当たりの平均収量の2、3倍に相当する。

 カイタルに工場を構え、はえぬき用に日本製の精米設備も導入した。収穫後は大型冷蔵庫で保管し、品質を保つ。今年9月に収穫したはえぬきを現地の日本食レストランなどで試食してもらったところ、高い評価を得た。

 同社は栽培マニュアルを作成し、契約農家に周知する。今後もはえぬき栽培に適した土地を探すといい、アスク常務で現地法人の河合龍太社長は「土作りの大切さから日本の米作りを伝え、収量が上がれば、収入も上がることを体験してもらいたい。インドの農業の発展に貢献することが最終目標」と話している。

 商工中金山形支店(山形市、小宮亮支店長)は、アスクインディアの現地での資金調達を支援するため、インドステイト銀行に対し、7千万円のスタンドバイクレジット(信用保証状)を発行した。融資は現地農家への前払い金などに充てる。

 商工中金がインド金融機関に信用保証状を発行するのは初。地域をけん引する企業の高リスク事業への融資は重点の一つで、小宮支店長は「山形の企業の海外展開をサポートできてうれしく思う」と語る。
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