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仁王様の足裏、拝見 遊佐・龍頭寺、特別参拝

2019年11月09日 08:59
150年ぶりに仁王尊像を移動したのを機に、普段は見られない足の裏などを特別に参拝できる=遊佐町・龍頭寺
 仁王尊像の“裏側”を見てみませんか―。遊佐町上蕨岡の龍頭寺が9、10の両日、江戸時代に造立された仁王尊像の足の裏や胴体の内部を見られる特別参拝を行う。像が立っていた本堂玄関の改修工事で像を約150年ぶりに動かしたのを機に企画。今回、像の首元に残されていた墨書きが見つかり、1792(寛政4)年造立や手掛けた仏師、彫師の氏名など、像の由来が判明した。

 龍頭寺は、境内が国指定史跡「鳥海山」の一部に追加認定された由緒ある寺。仁王尊像は、隣接する鳥海山大物忌神社蕨岡口之宮の随神門から神仏分離により1873(明治6)年に龍頭寺の本堂玄関前に移された。高さ3.3メートルの阿形(あぎょう)、吽形(うんぎょう)一対の木彫像で、町指定有形文化財。子どものはしかが軽く済むよう、股の下をくぐって子の成長を願う風習があったという。

 10月の遷座法要後、本堂内に横たえ、像を一部分解するなどして調査。見ることのできなかった足の裏や胴体の内部が明らかになった。足の裏には、神社から寺に移動した際にバランスを取るためか、げたのような木が付けられていた。吽形の首元に残されていた墨書きには、造立年を示す「寛政四年」のほか、「庄内酒田松山 佛師 清治郎」「酒田檜物町 塗師 治兵衛倅幸助 三良兵衛内 多助」などと記されている。

 また、阿形には、以前からミツバチが集まる様子が見られ、胴体の中で羽音が聞こえていた。今回の内部調査で、首の隙間から胴体に入ったミツバチが営巣していたことも分かった。

本堂の正面玄関前に立っていた仁王尊像=2008年撮影
 本堂内で横になる姿は、長く立ち続けてきた仁王尊像が休んでいるようにも見える。住職の多次見弘賢さん(65)は「仁王様の足の裏に触れたり、詳細を見られる貴重な機会。地元庄内の仏師、塗師が手掛けたことも分かった。気軽にきていただきたい」と話す。

【メモ】 特別参拝は無料。9日が午後1~5時、10日が午前9時~正午だが、この時間帯、日程以外でも今月中は可能な限り対応するという。問い合わせは龍頭寺0234(72)2553。
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