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目指すは「かっこかわいい」 鶴岡高専と尾花沢の企業がタッグ、夢の樹脂のアイデア出し合う

2019年11月08日 10:59
鶴岡工業高等専門学校の学生が最上世紀の社員と共に企業や社会の問題解決を目指すデザインシンキングに取り組んだ=鶴岡市・同校
 目指すは「かっこかわいい」―。鶴岡工業高等専門学校(鶴岡市、高橋幸司校長)の学生有志が尾花沢市の企業と連携し、社会や企業の問題解決を目指すデザインシンキングに取り組んだ。お互いに知恵を絞り、これまでにないような樹脂製品のアイデアを出し合った。

 学生とタッグを組んだのは、プラスチック製品製造の最上世紀(中西愛子社長)の社員たち。河北町の金型メーカーIBUKI(イブキ)の関連会社で、製造業のコンサルティング会社O2(東京、松本晋一最高経営責任者)が企画した。共同プロジェクトは、企業が新しい視点で「売れる商品」を考える手法を学ぶ場であり、学生も企業の現場で創造力と実践力を積む場という位置付けだ。

 「こんな樹脂があったらかっこいい」「樹脂でこんなことができたら」など、最上世紀の製品に使われる「樹脂」に新たな価値を吹き込むことが今回のテーマ。学生8人と社員5人が4班に分かれ、9、10月に計5回のワークショップに参加し、ユーザーの行動や心理を理解して潜在的ニーズを抽出し、アイデアを磨き上げた。

 10月31日には同校で発表会が開かれ、底が取り外しでき、洗いやすさと積み重ねやすさを追求したロケット型ペットボトルや、ペットボトルのリサイクルを楽しく体験できるごみ箱のアイデアを説明した。「樹脂」の枠組みを超え、掃除機で吸い込んだごみの量を競い合う領域ゲームを提案した班もあった。

 メンバーが女性だけの班は、女子高生グループをユーザーに、シチュエーションを山や夜の海でのバーベキューに設定。コンパクトに折り畳んで持ち運べ、かつケミカルライトで光る“インスタ映え”する樹脂製皿、コップの案を紹介した。

 機械コース3年の島貫凜さん(18)は「技術者とユーザーの両方の目線からものづくりを考えることができ、良い体験になった」、鶴岡高専OBの最上世紀社員・高橋健太さん(33)は「高専生と楽しく、必死になって取り組めた。今後の仕事にも生かせると思う」とそれぞれ話した。

 中西社長は「固定概念にとらわれないで柔軟な発想でものづくりができ、常に新しいことにチャレンジできる会社でありたいと考えている。鶴岡高専の皆さんと一緒にプロジェクトができて良かった」と手応えを語った。高橋校長は「世の中の企業の仕事の多くは、正解がないものを見つけていく作業。学生たちにとって今回の経験は、社会に出たときに必ず役に立つはずだ」と述べ、同様の取り組みを別の企業とも展開していく考えを示した。
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