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復旧疲れに芋煮をどうぞ 寒河江関係者、台風被害の宮城・丸森で振る舞い

2019年11月05日 10:02
豪雨被害に見舞われた人たちに温かい芋煮が振る舞われた=4日午前11時25分、宮城県丸森町金山
 台風19号による豪雨被害に見舞われた宮城県丸森町の被災者を元気づけようと、本県名物の芋煮が4日、現地で振る舞われた。同町の復旧はまだまだ途上で、被災住宅で暮らす人たちにも疲労の影が感じられる中、本県から届いた温かい贈り物で、いっときの笑顔が広がった。

 芋煮を振る舞ったのは、仙台市で寒河江産農作物を扱うアンテナショップ型飲食店「蕎(きょう)と旬 さがゑもん」を運営する後藤広晴代表(41)らと、食材の生産者ら寒河江市からの関係者計8人。同店のスタッフと丸森町の住民の交流をきっかけに、後藤代表が「温かい芋煮で、少しでも力になれたら」と支援を決めた。

 この日8人は、阿武隈川の支流「雉子尾(きじお)川」の氾濫で多くの住宅が床上浸水した同町金山地区を訪れた。寒河江市の伝統野菜「子姫芋」をふんだんに使った芋煮約320食と、県産米「はえぬき」のおにぎりを準備。昼食時になると近隣住民が続々と集まり、うれしそうに芋煮を受け取っていた。

 約60センチの床上浸水で洗濯機や給湯器が壊れ、車5台も廃車となったというパート従業員大泉幸枝さん(39)は「被災してからなかなか野菜が食べられなかった。本当にありがたい」と表情を緩め、次男の波月(はづき)君(11)は「山形の芋煮を初めて食べた。里芋が柔らかくて牛肉もおいしかった」と満足そうに話した。後藤代表は「おいしそうに食べている姿を見て、来て良かったと感じた。日常を取り戻す一助になれたのならうれしい」と話した。

南陽からボランティア
 電気や水道が復旧し、少しずつ日常を取り戻す丸森町だが、同町ボランティアセンターの担当者は「泥かきやがれきの撤去などの要望が相次ぎ、人手が足りていない」と現状を話す。特に被害の大きかった上林東地区。4日、南陽市社会福祉協議会が募ったボランティア32人が現地を訪れ、泥かきや流木の撤去などに汗を流していた。

 荒れ果てた住宅密集地で作業していた同協議会常務理事の相沢和吉さん(61)。2013、14年と2年連続で南陽市を襲った豪雨災害時に市危機管理課長として防災、復興の最前線に立った相沢さんは「私たちも水害を経験したが、丸森町の被害は想像以上」と表情を曇らせる。それでも「南陽も多くの人に支援してもらい、今がある。その恩返しの意味でも、できる範囲でできることをしたい」と現場で指揮を執っていた。

 参加した同市若狭郷屋、会社員菊地雅章さん(51)は「被災した家の中には、家族の思い出が詰まった物もいっぱいあるはず。少しでも力になれたら。そのためには、一人でも多くの助けが必要だと感じた」と話していた。
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