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伝説継承、大ケヤキついたて 尾花沢・鶴子の伊藤さん、御所の水公園に設置

2019年10月20日 13:04
御所の水公園に設置された大ケヤキのついたて=尾花沢市
 尾花沢市鶴子の「御所の水公園」に、順徳上皇と仕えた2人の女官にゆかりのある大ケヤキのついたてが設置された。鶴子の伊藤勇太郎さん(76)=建設会社ツルケン会長=が40年近く前に発見して加工し、保存していた。縦約2.5メートル、横約4.5メートルあり、伊藤さんは「日本一大きいケヤキのついたて」を自称。地域の伝説継承を願っている。

 郷土の歴史に詳しく設置に協力した宮大工山口忠博さん(69)=同市市野々=によると、今から約800年前、承久の乱で敗れ、佐渡に流された順徳上皇が酒田などを経て鶴子山(御所山)にたどり着いた言い伝えがある。

 順徳上皇には女官2人が付き添っていたが当時の鶴子山は女人禁制だった。山に登れなかった2人は尼になり、大ケヤキのそばに住まいを定めて上皇の幸せを祈ったとされる。この場所は2人の尼にちなみ、「あまぶた」と呼ばれてきた。

 大ケヤキは1980(昭和55)年、新鶴子ダムの建設で採掘作業に携わった伊藤さんが見つけた。伊藤さんは2人の尼を思い、ケヤキを洗って泥や石を除き、ついたてとして利用できる部分を磨くなど加工した。樹齢は850年ほどだという。

 今春、尾花沢市の市制施行60周年と令和の幕開けを記念してツルケンが整備した同公園に設置し、公開することにした。伊藤さんは「ケヤキのついたてとしては日本一の大きさではないか。鶴子の伝説が後世に伝わるように大勢の人に見てほしい」と願っている。

 同公園はハスの名所として知られ、「里の名水・やまがた百選」の湧き水を飲むこともできる。ついたてを雨風から守るさや堂は山口さんが設計、施工した。山口さんは「憩いの場で地域の歴史に触れてほしい」と話している。

1980年、新鶴子ダムの採掘で発見された大ケヤキ (伊藤勇太郎さん提供)
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