県内ニュース

吹き飛んだ実り~米もブドウも泥水に 台風19号・高畠、広範囲で冠水被害

2019年10月16日 08:05
くい掛け天日干しの有機栽培米が冠水し、根元から倒れたくいを立て直す農家=高畠町深沼
 台風19号の最接近から2日が過ぎた15日、県内は日常を取り戻しつつあるが、各地で深い爪痕は残されたままとなっている。脱穀間近だった有機栽培米は泥水にまみれ、丹精込めて育てたブドウも台無しになった。施設の損壊や土砂崩れも新たに確認され、住民は自然災害への不安を抱えながら、復旧を目指している。

 観測史上最大の降水量を記録した高畠町。水稲や大豆、ソバなどの冠水被害が広範囲に及んだ。水があふれた和田川が近くを通る同町深沼では、くい掛け天日干しの有機栽培米が泥水に浸り、束ねた稲から水が滴っていた。生産者の60代男性は14日、「脱穀間近だったが、手が回らなかった」と天を仰ぎ、「待ってくれている消費者がいるから頑張れる」と、倒れたくいを立て直す両手に力を込めた。

 一時、氾濫危険水位に達した砂川が脇を流れる同町糠野目の高畠ワイナリーは自社農園で栽培する白ワイン用ブドウ「シャルドネ」の一部が冠水。黄金色の粒に茶色い泥が残る。1週間後に収穫予定だったといい、担当者は「お客さまに安心安全なワインを届けるため、浸水したブドウは廃棄するしかない」と唇をかんだ。

拝殿の屋根に倒木―寒河江・日吉神社
スギが倒れ、神社の拝殿の屋根が壊れた寒河江市の現場=15日午前11時20分、同市高松・日吉神社
 寒河江市高松の日吉神社(菊地元宏宮司)では、敷地内にある高さ約24メートルのスギが強風で倒れ、拝殿の屋根が壊れているのが14日、見つかった。倒れたスギは樹齢約100年で直径は60センチ超。小野行男総代は15日、「被害を見て本当にがっかりした」と困り顔。業者に修繕費の見積もりを依頼しているといい、菊地宮司は「どれくらいの額になるか想像もつかない」と肩を落とした。

 山形市蔵王温泉の滝山ゲレンデ駐車場に続く道路はのり面が崩れて土砂が道をふさぎ、中山町金沢では、2階建て民家のトタン屋根の一部が剥がれているのが15日、新たに分かった。
おすすめニュース

文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大

県内8市発行メールマガジン登録無料

ふるさとだより

毎週木、金曜日配信中!

ニュース特集

スポーツ

教育・子育て

おでかけ

暮らし情報

twitter発信中

山形新聞からお知らせ

  1. 【2019年8大事業】
     山形新聞、山形放送の2019年の8大事業が決まりました。詳しくは、こちらから
  2. 【やましん公式FB】
     山形新聞社は、インターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」の公式ページを新設しました。
     公式ページでは山形新聞のニュースのほか、本社からのお知らせなどを中心に紹介します。
     アドレスは、こちらから
  3. 【やましんe聞で動画視聴】
     読者限定の電子版「やましんe聞」で動画を閲覧できる新サービスを始めました。詳しくは、こちらから。
  4. ◆中学、高校の各種スポーツ大会の記録を紹介。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  5. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  6. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  7. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
  8. ◆故郷の話題をメールでお届け、ふるさとメール会員募集(登録無料)
山形新聞から
販売から