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外国クルーズ船、酒田港に 県内で過去最大

2019年09月16日 20:36
酒田港に初寄港した外国クルーズ船「MSCスプレンディダ」。出港の際も大勢の市民が集まった=酒田市
 酒田市の酒田港に16日、外国クルーズ船「MSCスプレンディダ」(パナマ船籍、13万8千トン)が初寄港した。全長約333メートル、全幅38メートルで県内では過去最大。県によると乗客約3400人のうち3割はロシアや欧米の旅行者という。
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 巨大な船体は午前8時半過ぎ、晴天の古湊(こみなと)ふ頭に着岸した。乗客が次々と降り、観光用に市内とふ頭を結ぶシャトルバスには長蛇の列ができた。豪華客船を一目見ようと県内各地から大勢の人が訪れ、酒田舞娘(まいこ)や大獅子、地元ゆるキャラたちも花を添えた。

 観光客であふれた市中心部は多言語が飛び交って国際色豊かに。中町モールでは日本文化の体験料などをキャッシュレスで決済できるブースも設けられた。船は市民らに見送られ、午後5時に出港していった。

 同船はMSCクルーズ社(スイス)が運航。14日に横浜港を出発して酒田港に入った。金沢港(石川県)などを経て21日に横浜港に戻る予定。

酒田吹奏楽団、急逝の仲間へ追悼演奏
 酒田港(酒田市)に過去最大となる外国クルーズ船「MSCスプレンディダ」が寄港した16日、酒田吹奏楽団は、ちょうど1年前に急逝した仲間への追悼の思いも込め、歓迎演奏を響かせた。亡くなったのは佐藤茂一さん=享年54歳、酒田市。外国クルーズ船を演奏で出迎えようと中心的に活動してきた。佐藤さんの演奏席には愛用のトロンボーンと写真が並び、仲間たちが思いを音に乗せた。

 「こんなににぎやかに迎えてもらえてうれしい」「クルーズ船のイメージにぴったりで雰囲気が盛り上がる」。同楽団の演奏は、乗客や見学客に好評だ。2017年8月に外国クルーズ船で初の「コスタ・ネオロマンチカ」が寄港した時から継続している。その立役者となったのが当時県職員として県港湾事務所に勤務していた佐藤さんだった。コスタの初寄港時は指揮者も務めた。

 温厚で口数は決して多くないが、自然と人が集まって来る人柄。サックス担当の岡部祥さん(36)は「団員の精神的支柱だった」と話す。しかし、昨年9月16日、心筋梗塞で急逝した。

 実は、佐藤さんが一番の目標にしていたのが、県内で最大となる「MSCスプレンディダ」の出迎えだった。命日に寄港するのも巡り合わせだと、団員たちはこの日、追悼の思いも込めて演奏することに。団員から報告を受けた母君子さん(79)が遺影に報告すると、翌朝、笑顔の茂一さんが夢枕に立ったという。「吹奏楽がとんでもなく好きだった。本人もうれしかったのだと思う。息子のために演奏してもらえ、本当にありがたい」

 この日は、団員約40人が参加し、にぎやかな行進曲などに加え、佐藤さんが好きだった松田聖子さんのメドレーや、一青窈さんの「ハナミズキ」、荒井由実さんの「ひこうき雲」を心を合わせて奏でた。富樫久作団長(59)は「今日、一番演奏したかったのは佐藤さん。私たちの音が届けばいいね」と、大きな船越しに空を仰いだ。

関連写真

  • 酒田港に初寄港した外国クルーズ船「MSCスプレンディダ」。港内の建物や後方の鳥海山と比較しても巨体が際立つ=酒田市
  • 酒田港に初寄港した外国クルーズ船「MSCスプレンディダ」=酒田市

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