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“風疹”の警戒忘れないで 県内で相次ぐ感染者、県が対策強化

2019年09月07日 10:04
 県内で風疹の感染が8月下旬と9月上旬に相次いで確認され、感染経路が県内である可能性もあることから、今後の流行が懸念される事態となっている。妊娠中に感染すると、赤ちゃんに障害が出る恐れがあり警戒が必要だ。県は防衛策として、県内の全68病院や医師会などからの迅速な報告に加え、抗体検査やワクチン接種を促すなど、対策強化に乗り出している。

 県薬務・感染症対策室によると、県内では今年3人(6日現在)の感染者が確認されている。国内では8月25日までに2134人が感染しており、増加傾向は収まっていない。県内での感染確認は1人目が4月8日で、天童市の40代男性だった。3月中旬に風疹が流行している関東方面へ旅行していたが、感染との因果関係は不明という。

 相次いで感染が判明したのは2人目と3人目。8月22日には寒河江市の50代男性、9月3日には天童市の30代女性だった。県が、この男女から感染経路などについて聞き取りを行ったところ、ともに関東方面などへは出掛けていないことが分かった。発症が確認された日にちの間隔が短いこともあり、県内で感染した可能性があるとみられる。

 県は4日付で各病院や医師会などへ文書で通知し、風疹が疑われる患者を診察した場合は感染拡大を防ぐため、速やかに最寄りの保健所に連絡するよう求めた。感染が疑われる場合について、同室は「必ず事前に医療機関に連絡した上で、迅速に受診してほしい」と訴える。

 風疹は十分な免疫を持たない妊娠初期の女性が感染すると、赤ちゃんに難聴や白内障、心疾患などの先天性風疹症候群を発症する恐れがある。妊娠初期の女性は予防接種が受けられず、感染予防としてなるべく人混みを避けることや、家族や職場など周囲の人が予防に努めるなどの気遣いも必要だ。

抗体検査して確認
 風疹はワクチン接種で予防できる。母子手帳などの記録から接種の有無を確認できるが、接種歴がなかったり、接種したかどうか分からなかったりする場合は、抗体検査をして免疫が十分でなければワクチン接種が望ましい。

 国は2019年度から3年計画で、予防ワクチンを受ける機会がなかった世代(1962年4月2日~79年4月1日生まれ)を対象に、無料の抗体検査とワクチン接種が受けられるクーポンを居住市町村を通じて送付している。県内では男性約11万5000人が対象で、初年度は4万9000人分に対応する。

 自身の健康管理に加え、妊婦をサポートするためにも、県は「抗体検査や予防接種を確実に受けてほしい」と呼び掛けている。
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