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二つ目の竪穴住居跡を確認 南陽・北町遺跡、縄文草創期は発見例少なく

2019年08月21日 13:09
二つ目となる縄文時代草創期の竪穴住居跡が見つかった北町遺跡=南陽市赤湯
 縄文時代草創期(約1万6千~1万1千年前)の竪穴住居跡が見つかった南陽市赤湯の北町遺跡で、二つ目となる竪穴住居跡が確認された。数百年の周期で気温の寒温が急激に入れ替わったこの時代の遺構は全国でも発見例が少なく、一つの遺跡で時期が異なる草創期の住居跡が出土するのも非常に珍しいという。

 今月8日から調査を進める愛知学院大の長井謙治准教授(先史考古学)らによる調査団が発見した。北町遺跡は白竜湖西側にあり、植物が分解せずに堆積した泥炭層からなる。泥炭層遺跡は遺物が空気から遮断され、木製品などが腐敗せずに残る貴重な資料とされる。

 長井准教授によると、二つ目の住居跡は、地下5.4メートルの範囲にある全20地層のうち草創期後半に当たる13層目(地下4.5メートル)で見つかり、くぼみなどが確認されている。一つ目の住居跡から約1.5メートル北西に位置する。遺構からは縄の模様が付いた多縄文土器や炭化物なども出土した。約1万2千年前にまでさかのぼる遺構の可能性があるという。長井准教授は「草創期後半の人類の暮らしを解明する上で、学術的に重要な遺跡だと確信した」とする。

 一つ目となる住居跡は、昨年の調査で発見。草創期後半の10層目(地下約4メートル)にあり、縦約2メートル、横約3メートルの楕円形のくぼみと柱の穴が確認された。この時期の住居跡が見つかったのは南東北では初めてで、遺構からは内陸部では珍しいマグロの骨も出土した。

 今回の調査は22日までで、愛知学院大と東北芸術工科大、南陽市教委による調査団で発掘を進める。来年以降には二つ目の住居跡の全貌解明や各地層の遺物確認などを行う予定。

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