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【山形県沖地震】鶴岡小岩川は6強の可能性 山形大・本山准教授、墓石転倒率で推定

2019年07月26日 15:22
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 本県沖を震源に鶴岡市で最大震度6弱を観測した先月の地震について、山形大学術研究院の本山功准教授(地質学専門)の研究室は25日、鶴岡市などで墓石の変位や転倒状況から震度を推定し、同市小岩川地区では局所的に震度6強の揺れがあったとみられると発表した。気象庁の記録は震度6弱とされているが、墓石の転倒率の高さなどから観測以上の揺れがあった可能性が高いとしている。

 研究室は地震発生の翌日19日から22、23日、7月10日の4日間にわたり鶴岡市から新潟県村上市府屋地区にかけ、沿岸地域一帯で墓の石の被害状況を調べた。墓石は地震計の設置点以上に高密度に分布しており、被害調査指標になるという。今回はドローンを使った空撮と地表踏査で計51地点の墓地について墓石の転倒、回転などの状態を調べた。

 調査は今回、標準的な和型墓石に関して墓地内の転倒数を総数で割って転倒率を算出。転倒率と震度の関連性は、2017年に発表された日本地震工学会の論文に基づき▽転倒率0%は震度5弱▽同1~10%は震度5強▽同10~40%は震度6弱▽同40~90%は震度6強▽同90~100%は震度7―に分類したという。

 51地点で転倒率が最も高かったのは小岩川地区の西光寺。転倒率はおおむね13~52%で、論文の基準に照らした場合、震度6強の揺れが起きていた可能性があることが分かった。このほか由良地区は26%、大山地区は10%で、いずれも震度6弱に推定されるという。気象庁による観測で震度6強だった村上市の府屋地区は転倒率30%だった。

 今回の調査で、本山准教授は▽小岩川地区は震源に近く、家屋や墓石に著しい被害が生じた▽山地形の傾斜により地震による揺れの増幅に影響があり、局所的に強い揺れがあった―との見方を強めている。

 調査は暫定的で今後、鶴岡市の湯野浜や加茂などの地区にも調査範囲を広げる一方、小岩川地区では地質的な視点からも地震に関するメカニズムを解明していきたいとしている。

 本山准教授は昨年9月の北海道胆振東部地震で被災地の厚真町などで、墓石の状況から推定できる震度などについて調査している。今回の結果を踏まえ、「墓石の変位から、地域ごとに地震の揺れなどの傾向が分かれば、各地域での防災意識が高まると思う」としている。
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