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ヒラメ放流、県が手法見直し 漁獲量アップへ高度化試験

2019年07月24日 10:01
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 県は本年度、高級魚として知られるヒラメの漁獲量アップを目指し、稚魚の放流技術の高度化試験を始めた。近年、地球温暖化による海洋環境の変化で放流効果は低下傾向にあり、手法を見直す必要が出ていた。改めて最適な放流時期や稚魚の大きさを明らかにすることで効率を上げ、海洋資源の造成を図る。

 本県では1987(昭和62)年からヒラメの稚魚を放流。これまでの調査研究に基づき県栽培漁業センター(鶴岡市)で稚魚を生産後、中間育成で体長8センチまで育てて8月に放流する仕組みを確立し、年間約15万匹を放流している。ここ数年の漁獲量は40~50トンの間で推移し、県内外の市場で1キロ当たり千円前後で取引されている。

 高級魚だが特殊な漁法は必要なく、底引き網や定置網、刺し網など、さまざまな方法で捕れるため、多くの漁業者が恩恵を受けている。だが、海水温の上昇に伴い漁獲量に占める放流魚の割合が近年低下しつつあるという。放流効果の低下は資源量の減少につながるため、漁業者から放流方法の見直しを求める声が挙がっていた。

 試験では8月に体長8センチの稚魚を放流する従来の方法に加え、6月に4センチ、7月に6センチの稚魚を海に放して成長度合いや生存率を調査する。水揚げした際に天然物と区別しやすいよう、大きさ別に稚魚の背びれなどを切って標識を施した。定期的に採集し、木の年輪のように成長具合が読み取れる「耳石(じせき)」と呼ばれる部位や胃の内容物を調べる。

 来年以降、市場を回ってヒラメの漁獲状況を確認するとともに、放流魚の混入率を算定し、放流に最適な時期や稚魚の大きさを把握する。県水産振興課は「放流効果を上げ、最終的には漁業者の所得向上につなげたい」としている。
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