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「夏休みの心得」97年前も 新庄小・元校長の石川さん見つける

2019年07月23日 13:08
97年前に新庄小が配布した「夏休ミ中の心得」
 100年近く前に新庄小が児童の各家庭に配布した「夏休みの心得」を、同校の元校長石川巌(いわお)さん(83)=新庄市城西町=が見つけた。勉強や健康についての注意だけでなく、戸沢神社の祭礼(新庄まつり)への参拝を指示するなど、地域ならではの記載も。石川さんは「現代との違い、共通点どちらもあり、今読んでも面白く、子どもの教育にも活用できるのではないか」と話している。

 「夏休ミ中の心得」と題し、学校が児童に訓示した内容を保護者にも周知しようと配られたもので、1922(大正11)年8月5日の日付が記されている。「(勉強は)朝のすずしい時がよろし」「よくうまない(熟していない)果物などは食わぬこと」「風呂には時々はいること」など、「学科の勉強」「家事の手助け」「身体の養生」といった項目ごとにの注意点が並ぶ。

 石川さんは1992~95年度、同校の31代目校長を務めた。最近、当時の資料を整理していたところ、偶然紛れ込んでいた心得を見つけ、目を通すと内容に興味を引かれた。

 特に関心を持ったのは新庄最大のイベント、新庄まつり(8月24~26日)についてで、「午前8時までに学校に集って、一同に参拝に行くのです」との記載があった。現在、市内の小学校はまつり期間中は休みになり、学校として直接の関わりはなくなったが、当時のまつりにかける思いの強さを感じさせるという。

 石川さんは「金銭をむだにつかわぬこと」「学校の仕事にかこつけて、家事の手助けをしないようではいけません」という点にも着目。「表現は異なるが、人間性や命を大切にする教えは変わらない。今の子どもたちの指導に利用できるのではないか」と話す。

◇「夏休ミ中の心得」より抜粋(現代表記に修正)
学科の勉強
 朝のすずしい時がよろし。

家事の手助け
 学校の仕事にかこつけて、家事の手助けをしないようではいけません。

身体の養生
 飲み物と食べ物 よくうまない果物などは食わぬこと。子守りをするものはとりわけ気をつけること。

水泳ぎ
 学校で許したからとて、一日に何度もすることは決してなりません。
 風呂には時々はいること。

行儀作法
 金銭をむだにつかわぬこと、少しずつでも貯金をしておきなさい。いやしい俗歌を歌ったりしてはなりません。

臨時召集
 8月24日は戸沢神社の祭礼ですから、午前8時までに学校に集って一同に参拝に行くのです。
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