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風情生かして…東京・下町の銭湯再生 ヤマムラ(新庄)、最上地域との交流促進期待

2019年07月13日 12:33
建物の外観はそのままに、内部を現代的にリニューアルした「快哉湯」=東京都台東区
 新庄市の総合建設業ヤマムラ(中村忍社長)は、築91年になる東京都台東区の銭湯「快哉湯(かいさいゆ)」について、建物の価値を保つ形でシェアオフィス、カフェ、イベントスペースにリニューアルし、今月本格オープンさせた。最上地域の物産を紹介するイベントがきょう13日に始まるなど、都市と地方の新たな交流拠点としても期待が寄せられている。

 快哉湯は東京・下町を構成する下谷(したや)にあり、1928(昭和3)年に建てられた銭湯。格(ごう)天井や番台、坪庭のほか、富士山のペンキ絵などがある情緒あふれるたたずまいで地域住民に親しまれ、外国人客にも人気だった。だが後継ぎの不在や設備の老朽化で家主が営業継続を断念し、惜しまれながら3年前に閉めた。

 ヤマムラは近年、古民家などの建物再生事業にも力を入れており、NPO法人を通じて家主から建物の活用について相談を受けた。銭湯という日本伝統の建築物を守り伝えつつ、現代的な集いの場に再生したいと考え、浴室と脱衣所だった約140平方メートル部分を借り受ける形で、昨春からリニューアル作業を行った。

 既存の設備は最低限の修繕にとどめアンティークな銭湯の備品は残し、逆に水回りなどは最新の設備にした。揺れによる変形の影響や地盤の状態を考慮する限界耐力計算により、耐震強度を確保したのも特徴だ。

浴室の面影を残した高い天井のシェアオフィス
 約80平方メートルの浴室は6部屋とミーティングスペースがあるシェアオフィスに、約60平方メートルの脱衣所はカフェとイベントスペースに生まれ変わった。カフェのカウンターに金山杉の天板を使うなど、最上地域の名物も取り入れた。「快哉湯」のネーミングは残し、のれんもそのまま使っている。

 ヤマムラの中村出(いずる)取締役建物再生室長は「銭湯時代の面影を残した新たなコミュニティー空間となり、地域の人にも喜ばれている。さらに価値ある空間にしていきたい」と話す。

 イベントスペースでは新庄商工会議所主催の「しんじょうマルシェ」が毎月第2土曜に開催されることが決まり、13日にスタートする。最上地域の名物・特産をアピールするほか、体験ワークショップも予定しており、交流人口の拡大にもつなげる考えだ。
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