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あつみ温泉の全旅館が営業再開 地震発生2週間・感謝と笑顔で再始動

2019年07月02日 10:57
宿泊客を笑顔で出迎え、館内へ案内する従業員=1日午後3時36分、鶴岡市・萬国屋
 本県沖を震源とする地震から2日で2週間。1日は、被害を受けた鶴岡市のあつみ温泉で全7旅館による営業が再開し、もてなしの心と笑顔の輪が広がった。観光推進組織の設立に合わせ、地元関係者が力強く「鶴岡 観光 元気」宣言を発信。政府調査団による温海地域の被災現場視察も行われる中、夏の観光シーズン本番に向け、結束を誓い合う節目の日となった。

 地震被害で一部休業が続いていたあつみ温泉。補修作業が続いている施設もあるが、1日、全旅館そろっての営業再開を祝うかのように宿泊客などが訪れた。時折、晴れ間も見られた温泉街。「いらっしゃいませ」―出迎えの旅館従業員の声も弾んだ。

 「2週間ぶりの制服。何だか、いつもより重く感じます」。同日午後、宿泊客を迎える準備をしていた老舗旅館・萬国屋の従業員篤(とく)由貴絵さん(43)は、少し緊張した面持ちでほほえんだ。休業中、従業員みんなで館内の一斉清掃に取り組んできた。一部の風呂場などが使えない状況での営業再開。それでも「地震を経験し、お客さまをもてなしたい気持ちが一層強くなった」と喜びをかみしめた。

 チェックインの午後3時を過ぎると、団体客や家族連れが訪れ、従業員たちは笑顔と感謝の気持ちで迎え入れた。「無事再開できて良かったですね」と従業員に励ましの声を掛ける宿泊客も。大滝春一総支配人は「こんなに長い期間、お客さまの顔を見なかったのは初めて。無事に再開でき、安心した」と、久しぶりに目にした宿泊客の笑顔に、安堵(あんど)の表情を見せた。

 親戚の結婚式や旅行など、家族ぐるみで何回も利用しているという新潟県新発田市の編み物講師石村フジ子さん(69)。家族3人と訪れ、「大好きな旅館なので、これからも頑張ってほしい」とエールを送った。

防災担当相らが視察―風評被害払拭に全力
小岩川地区の被災状況を確認する山本順三防災担当相(中央)=鶴岡市・同地区
 山本順三防災担当相を団長とする政府調査団が1日、鶴岡市温海地域を視察した。山本防災担当相は被災状況を受け、早期復旧や風評被害の払拭(ふっしょく)に全力で取り組む考えを示した。

 調査団は新潟県の被災地を視察後に本県入りした。吉村美栄子知事や皆川治鶴岡市長が同行し、鼠ケ関港や住宅の損傷が相次いだ小岩川地区を見て回った。同港では県の担当者から被災状況の説明を受け、小岩川地区では自治会役員と地震の爪痕が残る集落を回り、復旧状況を確認した。

 視察後、吉村知事と皆川市長が、復旧に向けた財政支援などを盛り込んだ要望書をそれぞれ山本防災担当相に手渡した。記者団の取材に山本防災担当相は「住宅被害や観光地の風評被害が出ている。被災者が1日でも早く安心して生活でき、地域ににぎわいが戻るような対策を講じられるように努力したい」と述べた。
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