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検証・県議選2019-審判の行方(上) 自民、現有議席から伸ばせず

2019年04月09日 12:42
与野党対決が鮮明となった村山市区で、現職候補の応援に駆け付けた大沼瑞穂参院議員(左)=3月16日、村山市内
 統一地方選の先陣を切って行われた県議選は有権者の審判が下り、県議会の勢力図が固まった。自民は改選前から議席を1減らし、非自民側も躍進とはならなかった。平成最後の戦いは新時代の県政界にどんな影響を及ぼすのか。夏の政治決戦となる参院選を見据え、戦いを検証する。(文中敬称略)

 7日夜、村山市区の自民現職能登淳一の選挙事務所に、今夏の参院選で再選を目指す大沼瑞穂の姿があった。午後9時45分、開票率95.64%。得票は6500票で、非自民勢力がこぞって支援した新人候補と並んだ。戦いは最後までもつれ、わずか13票差で能登は敗れた。終盤情勢で大接戦が伝えられると、大沼は6日に能登の応援に入るなど、てこ入れを図った。手応えを感じていただけに「私自身、どこかに大丈夫という甘さがあった。非常に悔やまれる」と声を振り絞った。

 統一地方選の第1ラウンドとなった県議選。最大会派自民は、10期の後藤源(米沢市区)や7期の今井栄喜(山形市区)らベテラン議員が次々と勇退を表明する中、全17選挙区に現有議席28を上回る31人の公認候補を立てた。夏の参院選に向けた基盤強化を狙い、「攻めの姿勢で臨んだ」(県連幹事長坂本貴美雄)戦いだった。

 結果は新人5人が初陣を飾ったものの、現職1人と新人3人が涙をのみ、議席は現有から1減の27にとどまった。とりわけ与野党対決の構図だった村山市区の競り合いに関しては「一騎打ちでの僅差の敗戦。簡単に割り切れない悔しさがある」(県連関係者)。

 山形市区(定数9)で、28年ぶりに5人の公認候補を擁立したのも参院選に向けた対策の一つだった。新人の個人演説会で、衆院議員遠藤利明は「(山形市区で)自民として5議席目が取れるかが重要。参院選、知事選などを考えたとき、県都山形がしっかりと支え合えるよう、過半数の5議席がどうしても必要」と訴えた。

 もう一つの狙いは、立憲民主に県都山形で拠点をつくらせないことだった。しかし、結果として立民候補に議席獲得を許し、擁立した新人が落選。自民県連関係者からは「無党派層の票が、自公政権の批判票として立民に流れたのだろうか」と、参院選への余波を懸念する声が漏れた。

 自身の選挙に直結するとあって、大沼の動きは選挙戦が日を追うごとに加速した。各候補の決起大会や個人演説会などに積極的に顔を出し、応援弁士を務めた。「自民は必ず各地に県議がいて、国政と連携しながら地域課題の解決に取り組んできた。この流れを継続していかなければならない」。こう繰り返し訴えた。

 新人候補が出た上山市区は奪還したものの、満足のいく選挙結果とはならなかった自民。大沼は「新人候補の出足が遅かった選挙区は苦戦した。県議との連携をより密に取っていかなければならない」と振り返った。そして今回、県全体の選挙を仕切った坂本は、巻き返しの思いを込め、語った。「この結果を謙虚に受け止める。基盤強化に向けて、各支部で組織を引き締め直し、党の政策を県民に浸透させていく努力がもっと必要になる」。参院選を見据えた戦いは既に始まっている。(本紙取材班)

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