最上川さみだれ大堰(おおぜき)は、河床の安定を図ることにより洪水を防ぐ機能と、堰上流にある農業用取水口からの安定的な取水確保を目的として造られた施設です。高さ2.7メートル、長さ41.9メートルの五つのゴムの袋(ゲート)を空気で膨らませています。
ゴム堰としては、日本最大級です。農業用水が必要な4月下旬から9月中旬までの間、ゲートを起立しています。
最上川さみだれ大堰の両岸には魚道(魚が通ることができる水路)を設置しており、魚の泳ぐ姿を大きな窓から観察できる「フィッシュギャラリー」があります。最上川さみだれ大堰によって最上川から引かれた水は、庄内平野の水田を潤し、豊かな実りをもたらしています。