最上川200キロを歩く~小学校探検リレー2021

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河川の周りの力持ち操縦

無線操縦で堤防の草刈りを行う機械の操作を体験した=大石田町

 「最上川200キロを歩く」第8週は26日、尾花沢市尾花沢小の4年生25人が挑戦。村山市の隼橋から大蔵村の大蔵橋までの区間を歩き、堤防の役割や水害対策について学んだ。前半は梅雨の雨に見舞われたが、子どもたちの元気がいつの間にか雨雲を吹き飛ばし、後半は汗ばむような陽気に。母なる川が子どもたちの小旅行を穏やかに見守っていた。

 最上川舟運を支えた大石田町の大石田河岸で堤防の役割を学んだ後、最上川右岸を進むと堤防上に「85.5」の文字。「これは何?」。これは河口からの距離を表示し、災害時などに上空から見えるようにした「ヘリサイン」だ。救助や物資運搬の目印になるよう大きく書かれ、「85.5」は酒田市の河口から85.5キロ地点であることを示す。

 浸水時にいち早い復旧のため活躍するのが排水ポンプで、国土交通省のポンプ車は1分間に30立方メートルの水を排出できる。実演では大量の水が出る様子に「おお!」「すごい!」と歓声を上げる子も。学校の25メートルプールなら10分で空にできると聞き、二度びっくりだ。

 昨年7月の豪雨で大石田町では溢水(いっすい)被害が出て、児童たちの住む尾花沢市でも浸水被害があった。最上川支流の丹生川は現在、護岸の復旧工事中。子どもたちは重機に乗り操作を疑似体験し、堤防に植えられた補強用の草をリモート操縦の除草機で刈る作業も手伝った。川や街を守っているのは、こうした“縁の下の力持ち”だ。私たちの暮らしを支える人々や技術の存在を心に刻んだ一日だった。

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