米沢市の西吾妻山で生まれた最上川は、400余りの小さな川が集まって大きな流れとなり、酒田市で日本海に注ぎます。流域面積は本県全体の面積の約75%を占めます。
最上川は昔から、飲み水や農業用水などに利用されてきました。かつては人やコメなどを運ぶ「舟の道」としても用いられ、現在は工場で使う水や発電にも活用されるなど地域の発展を支えています。人々の生活と深く結び付いていることから、県民の「母なる川」と言われています。
一方、大雨が降ると水害を起こす暴れ川で、生活を脅かすこともありました。洪水から生活を守るため、川を掘ったり堤防を築いたりと、いろいろな対策を行ってきました。
私たちの生活になくてはならない最上川。未来の人たちも利用できるよう、川をきれいに保ち、「母なる川」を守っていくことが大切です。