(※)まいどのごどだど。村さ「黒焼ぎ医者」がいで、何でも黒焼ぎすっど、効ぎ目があるちゅう。
「胃が悪いちゅうが。ほんでは
とごろがある日、顔の色が黒い人がやって来たんだど。
「あんまり黒焼ぎばっかり、お医者さまの言うとおり飲んだら、こんな顔が黒ぐなって、(※)ええどごまでいったのに嫁の来手がなくて、どうしたもんだべ」
「ああ、そうが。イモリの黒焼ぎがええぞ」
お医者さまの言うとおりに、イモリの黒焼ぎば紙さ
とごろがお医者さまの家が火事になって、丸焼げの黒焼げになってしまったど。
「先生、先生、お医者さまの家の黒焼ぎざぁ、一体何の