わいわい子育て

世界の子育て

ウクライナ編・冨沢タティアナさん(寒河江市) 多い共働き、祖父母も協力

2013年7月23日掲載

 県内に住む海外出身のママたちに故郷の子育て事情を紹介してもらう「世界の子育て」。今回はウクライナ出身のベリーダンス教室主宰冨沢タティアナさん(36)=寒河江市=に聞いた。

【しつけ・習い事】

冨沢タティアナさん
冨沢タティアナさん

 厳しくしつけをする家庭が多い。幼いころから、自分の部屋の掃除をしっかりさせる。机の中もきれいに整頓。6歳ごろからは、近所の商店におつかいにも行かせている。

 習い事は女の子はバレエ、ピアノ、ダンス、男の子は空手、サッカー、アイスホッケーが人気。

【学校・教育】

 小中高の区別がなく6歳から約10年間、同じ学校に通う。得意分野を伸ばす教育をしている。外国語の勉強に力を入れている学校、スポーツに特化している学校もある。一般的な学校は12歳ごろから国語や数学、外国語など得意な科目を重点的に学べるように、クラス分けする。子どもたちは早くから、将来就きたい仕事や大学進学を考えて勉強に励んでいる。

 ユニークなのは、女の子は料理や裁縫、男の子は、家の鍵や水道管、電気配線の修理方法の授業。だから、ウクライナの男性は家のことは何でもできる。日本に来て、水道漏れで業者を呼ぶのに驚いた。

【結婚】

 18~24歳ぐらいまでに結婚することが多い。25歳を過ぎると晩婚と言われる。今は女性の社会進出が増えて、もう少し結婚が遅れているかも。

【出産】

(奥左から)アンナさん、アスカさんとイワン君
(奥左から)アンナさん、アスカさんとイワン君

 病院で赤ちゃんが生まれても、父親は病室に入って面会することができない。体が弱っている母親と赤ちゃんの健康を考慮してのこと。そのため、父親たちが病室から見えるように、窓の下のアスファルトに「愛してる」「息子を産んでくれてありがとう」といったメッセージを書くというロマンチックな風習がある。

 ウクライナはキリスト教圏の国で、生後1カ月に洗礼を受ける。それまでは、「悪魔が入っている」とされ、あまり人目に触れさせない。ベビーカーに乗せて散歩をする際は、布で覆って顔が見えないようにしている。

【育児】

 夫婦共働きが多いが、2世帯同居が一般的で、おじいちゃんやおばあちゃんに面倒を見てもらえる。父親も育児に協力的。母親が仕事で忙しかったら食事を作ったり、赤ちゃんをお風呂に入れたりする。ウクライナでは、ハーブ入りのお湯で赤ちゃんの体を洗うのが特徴。リラックスして夜泣きしなくなると言われている。

【環境】

 ウクライナはアパートに住む人が多く、幼稚園や学校はアパート群のすぐ近くにある。アパートの前には小さな公園があり、母親たちはそこで子どもたちの帰りを待ちながら、散歩やおしゃべりを楽しんでいる。

 タティアナさんはベリーダンスの講師として、2003年に山形を訪れ、夫(43)と知り合い、結婚した。小学3年生で双子の長女アンナさん(9)と次女アスカさん(9)、長男イワン君(1)の3児の母親。「山形は治安が良く、人も優しい。安心して子育てができる」と話す。

【子どもが好きなウクライナ料理】

ヴァレーニキ(ギョーザのような料理)

 【材料(6人分)】小麦粉2~3カップ、水1/2カップ、塩適量、卵2個、カッテージチーズ250グラム、ペパーミント適量、サワークリーム適量

【作り方】
  • (1)カッテージチーズと卵黄、塩をよく混ぜ合わせ、刻んだペパーミントを加える。
  • (2)生地に(1)を入れてギョーザのように包む。
  • (3)沸騰したお湯に塩を入れ、ゆでる。
  • (4)ゆであがったらサワークリームを掛けて完成。
※生地の作り方
  • (1)ふるいにかけた小麦粉に水を入れて練り、まとまってきたら常温で約5分寝かせる。
  • (2)寝かせた生地を耳たぶぐらいの硬さになるまで再びこねる。
  • (3)生地を半分に切る。打ち粉した台の上で厚さが1ミリになるまで伸ばし、ギョーザの皮のようにする。
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