わいわい子育て

わたしのスタイル

山形BPOガーデン(酒田)で働くママ、佐藤さんはどう両立?

2019年11月05日掲載
パソコンで確認しながら、明るく柔らかい声で対応する佐藤彩さん=酒田市
パソコンで確認しながら、明るく柔らかい声で対応する佐藤彩さん=酒田市

 県内のママに家事と育児、仕事のバランスを取るこつを聞く「働く子育て世代 わたしのスタイル」。今回は、アウトソーシング事業を展開するプレステージ・インターナショナル(東京)の拠点の一つ、酒田市にある山形BPOガーデンで、クライアント企業の対応を行う佐藤彩さん(33)=同市=を訪ねた。

 佐藤さんは小学生3人のママ。6年生の長女(12)と5年生の長男(10)、2年生の次女(8)と4人で暮らしている。離婚を機に、同社に2013年に入った。当初はコミュニケーターとして、消費者らから電話を受けて困り事を解決に導く手配を行ってきた。経験やスキルを見込まれて昨年11月にキャリアアップ。現在はリーダーとして、クライアントとの情報共有や報告書作成といった業務を担っている。

 働き始めた頃は子どもが3人とも保育園に通っていたため、出勤時間を遅めに、休日は週末に設定。現在は小学生となり、休日を平日いずれか1日と日曜日に変更した。柔軟な働き方が同社の魅力の一つで、子どもがいる女性が多く、子育てにも理解があると感じている。

 同僚とは子育てや地域の話題で情報交換する。急なけがや病気にも「いいよ、(仕事は)大丈夫」と送り出してくれ、「早退や急な欠勤に申し訳ないと思うけど、同僚の気遣いが心強い」と話した。

 両親は遊佐町に住み、仕事を持つ。酒田の自宅から実家まで車で往復1時間かかることもあり、子どもの発熱など病気の時には両親に頼らずに有給休暇を活用したり、前日のうちに実家に移動したりして、なんとか乗り切ってきた。

 家事も育児も1人でやるので時間が足りない日もある。夕飯は調理時間を短くできる簡単な料理で済ますことも。「あれもこれもと全部完璧にやろうとしては体が持たない。全部やってあげたい気持ちはあるけど、『きょうはチンでいいか』と妥協する日もある」と笑う。帰宅後に疲れてうたた寝をしてしまった時、子どもたちが食器洗いをしてくれた。子どもが寝てから家事をこなすこともあるが、部屋の片付け、ゴミ捨ては進んで手伝ってくれる。「小学生になって自分のことは自分でやってくれるから助かっている」と顔をほころばせた。

 ストレス発散は子どもたちとのドライブや買い物。洋服を一緒に選んだり、ゲームセンターに行ったりし、子どもたちの笑顔に癒やされている。数カ月に1回は子どもを実家に預けて同僚や友人と出掛けるなど、自分の時間を確保している。

佐藤さんスケージュール

敷地に保育園、毎日開園―社内学童保育を試験的に実施

お盆期間に試験的に実施した社内学童保育。社員が特技を生かして協力し、好評だった
お盆期間に試験的に実施した社内学童保育。社員が特技を生かして協力し、好評だった

 山形BPOガーデンでは、鶴岡市内の営業所を含めて約600人が働いている。このうち女性は約8割。産休や育休を取得している社員は年間20人ほどいる。

 敷地内で、二つの保育園を運営。従業員は24時間365日のシフト勤務のため、未就学児を毎日午前7時半から午後8時半まで預かっている。市の認可を受けた第1保育園は0~2歳児を、企業主導型の第2保育園は0~5歳児をそれぞれ受け入れている。 

 お盆期間は繁忙期にもかかわらず、学童保育施設が休みになるため勤務できない社員がいた。これを受け、働きたい社員を確保しようと今年8月、社内で学童保育を試験的に実施した。13~15日の3日間で時間は午前8時半~午後6時半とし、延べ30人が利用。申し出た社員らが時間単位で預かり、英語や理科に関する活動、おやつ作りといった楽しみを提供した。

 今年5月から1時間単位で有給休暇が取れるようにした。新卒社員に先輩社員が月2回面談し、就労不安を解消する制度もある。

 女性管理職の割合を30%から50%に増やそうというプロジェクトも進んでいる。高橋亜由美プロジェクトリーダー(37)は「誰もが無理なく働ける職場を目指している。環境の変化による離職を防ごうと、女性のライフスタイルに寄り添った制度をつくり、運用したい」と話した。

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