わいわい子育て

わたしのスタイル

JA山形市で働くママ 内部監査室長の佐藤奈都子さん(山形)

2017年06月20日掲載

 子育て真っただ中の人に家庭と仕事の両立について聞く「働く子育て世代 わたしのスタイル」。今回はJA山形市内部監査室長の佐藤奈都子さん(39)=山形市桜町=が登場。4歳の子どもを持つママとして思いを語ってもらった。

長男瑛太君(右)を保育園に預ける原田香織さん(中央)=寒河江市・日東ベスト保育園
長男瑛太君(右)を保育園に預ける原田香織さん(中央)=寒河江市・日東ベスト保育園

 佐藤さんは出産に合わせて産休、育休を取得し、2013年6月に復帰した。その後、子どもの病気療養のために1年間の介護休暇を取り、15年9月に再び職場に戻った。現在は監査室長として忙しい日々を送るが、午後6時半には帰宅するようにしている。

 以前は営業職として忙しい日々を過ごしていた。外回りが中心で夜になって仕事が入ることもある。家路に就くのはいつも遅い時間。「子育てに関われない思いがあった」と振り返る。旭君の病気が判明した時は仕事を辞めるつもりだった。上司に相談したところ、介護休暇を取るように勧められ、安心して子どものそばにいることができた。

 そんな佐藤さんを支えてくれたのが、隣に住む母だった。子どものご飯を作ってくれたり、お風呂に入れてくれたりして育児をサポート。「もし母がいてくれなかったら仕事は続けられなかった」と佐藤さん。夫も多忙の合間にできる限り育児に協力してくれた。理解ある家族の存在は何よりも大きい。

 同JAでは仕事と生活の両立を目指すワーク・ライフ・バランス(WLB)の実践に取り組んでおり、子育てに理解のある環境が整いつつあると感じている。子どもの病気などで早退が必要な時は背中を押してくれるので気まずさを感じることはない。「また子どもが病気になったらどうなるか分からない不安がある」というが、「仕事ができる環境を整えてくれるのはありがたい」と話す。

 今は帰宅時間が早まり、子どもと触れ合う時間が増えた。旭君から幼稚園での出来事を聞くのが楽しみの一つ。子どもの食事などで悩むことはあるが、「これまでは仕事が忙しくて悩む暇もなかった」。仕事に追われる後輩ママに向けては「あしたできることは回すように考えることも必要。利用できるものは何でも利用してみてほしい」とアドバイスした。

WLB推進会議設立―積み上げたもの失わぬように

 JA山形市は長時間労働の解消などを求める職員の声をきっかけに、「WLB(わらば)推進会議」を設立した。取り組みを主導する佐藤安裕常務理事は「職場で子育てを支援する風土をつくっていかなければいけない」と強調する。

 昨年10月には県の「やまがたワーク・ライフ・バランス リーディングカンパニー(先導的企業)育成事業」に参加。県が委託したNPO法人から指導を受けながら、職場環境の現状分析や課題解決などに取り組んできた。

 これまで短時間勤務制度は3歳までの子どもを持つ職員に限られていたが、職場の実態に合わせて今年4月から未就学児まで対象を拡大。今は佐藤さんを含めて2人が活用している。

 「仕事が育児の負担となり、これまで積み上げてきたものを失うのはもったいない」と佐藤常務理事。「働き方改革はまだ始まったばかり。(佐藤さんなど)働くママが今後のモデルケースになってくれれば」と期待を込める。

長男瑛太君(右)を保育園に預ける原田香織さん(中央)=寒河江市・日東ベスト保育園
長男瑛太君(右)を保育園に預ける原田香織さん(中央)=寒河江市・日東ベスト保育園
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