わいわい子育て

わたしのスタイル

日東ベスト(寒河江)で働くママ 来春仕事復帰の原田香織さん

2016年11月01日掲載

 子育て真っ最中の人たちに家庭と仕事を両立する工夫を聞く「働く子育て世代 わたしのスタイル」。今回は日東ベスト(寒河江市・大沼一彦社長)で働くママを紹介する。

長男瑛太君(右)を保育園に預ける原田香織さん(中央)=寒河江市・日東ベスト保育園
長男瑛太君(右)を保育園に預ける原田香織さん(中央)=寒河江市・日東ベスト保育園

 本社試作開発部に所属している原田香織さん(30)=西川町出身=は長男瑛太君(2)と次男湊介(そうすけ)君(7カ月)の2人の子どもを持つママ。現在は育児休業中だが、来年3月に仕事復帰する予定だ。夫の英樹さん(32)=尾花沢市出身=も同社の社員。寒河江市内のアパートで4人暮らしをしている。英樹さんは営業職で出張が多く、週の半分は家にいないという。

 香織さんは長男を出産後、1年間の育休を取得して復帰。当時は事業所内保育所の受け入れが離乳食が完了する1歳半からだったため、数カ月間はほかの保育施設に預けていた。復帰当初は、出社を1時間遅らせる短時間勤務制度を活用。子どもが1歳半を迎える頃に事業所内保育所に移り、通常勤務(午前8時~午後5時)に戻した。朝5時前に起きて長男の離乳食用の弁当を作り、持たせていたこともあった。

 社内は子育てに理解のある環境が整っていると感じている。先輩から「仕事は代わりがいるけれども、お母さんの代わりはいない」と言われ、子どもが病気で急に休みを取らなければならない時もお願いしやすかったという。

 育休中の現在も長男を保育園に預けることができるため、日中は次男の育児に専念している。長男の帰宅後は、一緒に遊ぶ時間をなるべく多く取るように心掛けている。英樹さんも子どもと過ごす時間を大事にしている。午後7時ごろには帰ってきて、アクロバティックな遊び方をして子どもたちを喜ばせてくれる。興奮しすぎた子どもたちがなかなか寝付けないことも。

 英樹さんが出張で家を空ける時に一番苦労するのは、子どもを風呂に入れる時。香織さんは次男が昼寝中の午後に自身の髪を洗っておき、夜は短時間でスムーズに入浴できるよう工夫している。「パパがいない」と長男が寂しがってテレビ電話で会話することもある。

 事業所内保育所のメリットは子どもと一緒に出社、退社でき、具合が悪くなった場合はすぐに駆け付けられること。また親子イベントが会社の休み時間中に行われるため、わざわざ休暇を取る必要がない。子どもの姿を近くに感じられるという安心感もある。園児の人数が少ないため、保育士の目が行き届きやすく、年長児が年下の子の面倒を見てくれるという利点もある。

 香織さんは来年3月に仕事に復帰することになっており、次男も事業所内保育所に預ける予定。「長男が次男をあやしてくれることもあり、幼いながら助けてもらえる。生活リズムが整うまでは大変だが、社内の理解もあり、互いの実家の協力も得られる。どうにかなるかな」と復帰後の生活にも前向きだ。

「サポート企業」認定―両立支える多様な制度

「子育て期は大事な時期」と語る総務人事部の遠藤雅明次長
「子育て期は大事な時期」と語る総務人事部の遠藤雅明次長

 日東ベストは子育て支援に積極的に取り組んでいる「子育てサポート企業」として、山形労働局から2011年、15年に認定を受けている。本社敷地内と東根工場の2カ所に事業所内保育所を設けるなど、社員が安心して仕事と子育てを両立できる環境を整えている。

 本社敷地内に事業所内託児施設ができたのは1969(昭和44)年のこと。当時は、缶詰製品の成長期真っただ中で、女性の労働力を確保することが開設の目的だったという。現在、同社が運営する二つの保育所には1~5歳児26人が通っている。利用料金はほかの保育園に比べて半額以下というのも事業所内保育所ならでは。保育士は計7人で、社員として雇用している。総務人事部の遠藤雅明次長(51)は「通勤、通園が親子一緒の風景はほほ笑ましい限り。社内に子どもがいると、笑顔が自然にあふれてくる職場になる」と語る。

 育児休業は子どもが最長3歳になるまで可能。子どもが2、3人いても小学校入学ぐらいまでは育児に専念できるよう、育児を理由に退職した社員の再雇用制度(最長離職期間10年)を設けているのも特徴だ。長く仕事を離れていると復帰に対する不安も大きいが、同社では本人の希望を聞いた上で能力を発揮できる部署に配置し、退職時と同じ給与で再雇用している。

 男性社員に対しては、妻の出産時に2日間の特別有給休暇を取得できるほか、子育てを理由に3年程度は勤務地を限定できる制度を導入するなど、さまざまな支援策を取り入れている。これまでに育児休業を取得した人は2人おり、そのうち1人は1年間取得しているという。

 遠藤次長は「子育て期は人生にとって大事な時。女性社員には手間のかかる時期が一段落してから会社に戻ってきて仕事に専念してもらいたいと考えている」と話す。

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