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★クリスマスをもっと知ろう★
キリスト教保育を実践、認定こども園さゆり幼稚園(山形)高橋栄美子園長に聞く

2022年12月20日掲載
認定こども園さゆり幼稚園の高橋栄美子園長=山形市本町2丁目・同園
認定こども園さゆり幼稚園の高橋栄美子園長=山形市本町2丁目・同園

 もうすぐクリスマス。パーティーやプレゼントを待ちわびている子どもたちは多いことだろう。ところで、クリスマスは本来はどんな日か。キリスト教保育を実践している山形市の認定こども園さゆり幼稚園の活動を取材し、高橋栄美子園長に話を聞いた。世界について理解を深める意味でも、親子でクリスマスについて考えてみては。

どんな日なの? イエス・キリストの誕生祝う

 クリスマスとはキリストのミサ(クリスト・マス)という意味。キリスト教で神の子とされるイエス・キリストの誕生を祝う日だ。現在は12月25日だが、「クリスマスハンドブック(いのちのことば社)によると、聖書に日付に関する記述はないという。一般的には、キリスト教がヨーロッパに伝わった際、異教徒が祝っていた冬至の祭りをイエスの降誕と結びつけたとされる。

 高橋園長は「クリスマスは1年を振り返って自分を見つめ直し、感謝し、喜び合う日。親子で『今年はどんなうれしいことがあったかな』と話してみては」と提案する。「家族や地域と共に生きていることに気付き、自分にできることを考えよう」と園児たちに伝えている。

 ちなみに、日本で最初にクリスマスを祝ったのは1566年という(同ハンドブック)。キリシタンの武士たちが礼装して集まり、料理でもてなし合い、歌を歌って過ごしたと伝えられている。

親子で話そう、サンタクロース 夢を与える存在

 子どもたちにとって一番楽しみなのはサンタクロースだろう。「家族や暖かい家があるだけで本当は十分な“プレゼント”だが、目に見える形として、子どもたちに夢を与える存在がサンタクロース」と高橋園長は考える。

 サンタクロースは一体何者だろうか。ヨーロッパに伝わる伝説上の人物だが、モデルとなったのは、現在のトルコ南西部にいた司教ニコラウスと考えられている。クリスマスハンドブックでは「町にいた3人姉妹が良縁があったのに貧しくて結婚の支度ができず悲しんでいるのを知って、そっと窓から財布を投げ込んでいった」と説明。その後、聖ニコラウスは子どもたちにプレゼントを運ぶおじいさんと考えられるようになったという。

イエス誕生再現する「降誕劇」 役になりきって演技

マリアに神の子が誕生することを告げる天使たち  
マリアに神の子が誕生することを告げる天使たち
救世主の誕生を祝いに駆け付けようとする羊飼いたち  
救世主の誕生を祝いに駆け付けようとする羊飼いたち

 キリスト教保育の園では、クリスマスにイエスの誕生物語を再現する降誕劇をすることが多い。さゆり幼稚園では2歳児クラスから5歳児クラスの全園児が取り組んでいる。17日の本番に向けての練習を取材した。

 舞台は今から2千年以上前。民衆が王によって苦しめられていた中、乙女マリアが神の子で救世主となるイエスを産み、羊飼いたちや3人の博士が駆け付け祝うという物語だ。羊飼いに象徴される貧しさや、苦しみの中にある人に、真っ先に希望を伝えたという意味がある。園児は役になりきり、クリスマスの意味をかみしめながら演技していた。

占星術に長けた3人の博士は輝く大きな星からイエスが生まれたことを知った  
占星術に長けた3人の博士は輝く大きな星からイエスが生まれたことを知った
最後はイエスの誕生を祝い、賛美歌を歌う園児たち  
最後はイエスの誕生を祝い、賛美歌を歌う園児たち

クリスマスリースの意味 緑の力強さや希望を感じて

さゆり幼稚園に飾られている手作りのクリスマスリース  
さゆり幼稚園に飾られている手作りのクリスマスリース

 ツリー同様、リースも、もみの木などの常緑樹で作られる。青々とした葉は活力や永遠の命、円形は平和、赤色はイエスの血、白色は純潔を意味するという。同園でも毎年作っており、高橋園長は「緑の力強さや希望を感じてほしい」と願っている。

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