わいわい子育て

アラカルト

三つの体操で足指整え
ヨガインストラクター・菊池麻希さん(山形)に聞く

2022年11月15日掲載
全ての足指を動かせるよう、親子で取り組める指の体操を教える菊池麻希さん=山形市・アプルス  
全ての足指を動かせるよう、親子で取り組める指の体操を教える菊池麻希さん=山形市・アプルス

 幼児期から足の指が変形している子が近年、目立っている。小指が横に向いていたり、十分に伸びずに曲がっていたりする子、指が浮く子もいる。生活スタイルの変化で、はだしの時間が減ったことなどが要因とされる。そのままにしていると、足指を十分に使えなくなり、体の土台がぐらついてしまうそうだ。

 足が大地を捉えることができると、体の芯がしっかりし、姿勢が良くなる。姿勢が良くなると深く呼吸できるようになり、体幹が使えるようになるし、集中力が生まれる-と良いことずくめのよう。

 大地を捉える足にするには、ぴったりの靴に加え、足指を整える体操が有効とされる。ヨガインストラクターの菊池麻希さん(36)=山形市の総合型地域スポーツクラブ・アプルス=に、親子でコミュニケーションを図りながらできる三つの体操を聞いた。

触って育む 足裏センサー

 足指の関節を伸ばすように引っ張って緊張を緩めてあげると、自然とおなか(丹田)に力が入ります。きつい靴では指が潰れるように曲がってしまい、おなかの力がなくなり猫背になってしまいます。大きい靴を履いていると、靴が抜けないように指に不自然な力が加わり、指が曲がったり浮いたりして指先を使わなくなってしまいます。

 子どもの足の裏は、赤ちゃんの時から触ってあげましょう。足裏の感覚センサーが敏感になります。敏感になれば体の安定が感覚的に分かるようになりますし、触ってケアしていると足の裏はフワフワです。

 小指の爪が短くなっている人はいませんか。指先は骨の代わりをするように爪が生えていて、使わないと退化して短くなるし、使うと再生します。大人になっても体を変えられます。足指が使えなくると体が支えられなくなります。人生の最後まで歩けるよう、足指を刺激しましょう。

[1]力を入れてみよう

子どもの足指の間に、大人が手の指を入れて広げる。そのまま子どもが、足でグーをつくるように力を入れる  
子どもの足指の間に、大人が手の指を入れて広げる。そのまま子どもが、足でグーをつくるように力を入れる

(1)子どもの足指の間に、大人の手の指を挟む。

(2)子どもは足の指に力を入れてグーをつくる。左右10回ずつを目安に。

(3)力が伝わっていない足指があれば、大人は教えてあげ、動いてほしい方向に優しく押す。

[2]広げて伸ばそう

隣り合う足指を2本ずつ持ち、横や縦に伸ばす  
隣り合う足指を2本ずつ持ち、横や縦に伸ばす

(1)子どもの足指を2本持ち、広げるように横、交互に前、後ろと引っ張る。

(2)親指と人さし指、人さし指と中指…というように、順番に1回ずつ伸ばす。

[3]横のアーチを刺激しよう

足の横のアーチを促すように、甲を優しくなでる  
足の横のアーチを促すように、甲を優しくなでる

(1)親は手の親指を、子の足裏の真ん中に当てて他の指で足の甲(こう)を丸めるように優しくなでる。

(2)子に気持ちいいか聞きながら、親は力を入れすぎないように手を動かす。

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