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山形「ロボット教室」のぞいてみた 遊び楽しみ、伸ばす創造力

2021年10月19日掲載
作ったロボットを動かして速さを競う=山形市南二番町・アプルス
作ったロボットを動かして速さを競う=山形市南二番町・アプルス

 子どもの習い事はさまざま。ピアノや英会話にダンス…。小学校で必修化されたプログラミングも気になる。子どもには理科や算数・数学が好きになってほしい、という気持ちのママやパパもいるだろう。難しく考えず、楽しみながら勉強できたら。山形市のあるロボット教室をのぞいてみた。

 今回お邪魔したのは、ヒューマンアカデミー(本社・東京)が繰り広げるロボット教室の山形南教室。楽しみながら個性や創造力を伸ばし、プログラミング的思考も養うことができるという。科学や技術、数学などを横断的に学び実社会の課題解決に生かす「STEAM(スティーム)教育」を推進している。

子どもたちが作ったロボット
子どもたちが作ったロボット

 山形南教室は山形市南二番町のアプルスで月2回開かれ、約20人が通っている。山形市のほか天童市、東根市、寒河江市から通う児童も。同教室では理解度や学習期間に応じてベーシック、ミドル、アドバンスの三つのコースを設けている。テキストを見てロボットを完成させて構造を知ることからスタートし、ステップアップするとプログラミングでロボットを動かすことを学んだり、動きの組み合わせを試行錯誤して考えたりする。

 毎月1回目の授業でベースとなるロボットを作り、2回目の授業でより速く走らせたり違う動きをさせたりして自由に改造する。取材した日は1回目の教室。子どもたちはテキストに沿って必要なパーツをそろえ、組み立てていく。それぞれのペースで早く完成させる子もいれば、じっくり作る慎重派も。

 寒河江市の寒河江中部小3年黒田大遥(たいよう)君(8)は「ロボットを自分で作ってちゃんと動くのが楽しい。プログラミングはそんなに難しくない」と話し、熱心に組み立てていた。東根市大森小4年の田中颯汰(そうた)君(9)は「たまに難しいけど、先生や友達に聞いたりしてる」と満足そう。講師の金子正信さん(60)=山形市桜田東=は「簡単すぎると飽きるし、難しすぎてもやらなくなってしまう。遊び感覚なら組み立てて、さらに自分で考えて発展させることがスムーズにできる」と強調する。

テキストを見てロボットを組み立てる
テキストを見てロボットを組み立てる
自分で作ったロボットの動きを確認する子どもたち
自分で作ったロボットの動きを確認する子どもたち

【メモ】

ヒューマンアカデミーのロボット教室は全国に1500以上の教室がある。詳細はインターネットで「ヒューマンアカデミー ロボット教室」と検索。

【ズーム】

STEAM教育 科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、教養、創造性(Art)、数学(Mathematics)の頭文字を組み合わせたもの。

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