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山形で「リトミック」教室 どんなことするの? 風を感じて全身で表現

2021年9月21日掲載
片桐孝子さん(左)、伊藤道子さん
片桐孝子さん(左)、伊藤道子さん

 保育園や幼稚園などで取り組むこともあるリトミック。名前は聞いたことがあるけどどんなことをして、どんな効果があるのだろう? 山形市蔵王コミュニティセンターで開かれた蔵王子育てサロンのリトミック教室をのぞいてみた。

 教室には生後3カ月から3歳までの乳幼児と母親の12組が参加。リトミックを教えて30年になる山形市の伊藤道子さん(アイロード音楽教室主宰)と上山市の片桐孝子さん(片桐音楽教室主宰)が講師を務めた。

 「フラフープのバスを運転しよう」。歌担当の片桐さんが呼び掛けた。子どもたちは輪の中に入り、伊藤さんが弾くピアノの速いテンポに合わせ「タッタッタッタ」のリズムで小走り。遅くなると「ター、ター」と歩く。「あ!赤信号だ」。ピアノの音が止まると、子どもたちもぴたっと止まった。

 「風が吹いてきたよ」。子どもたちは手に持ったフラフープを大きく振って強い風を、ゆったり揺らしてそよ風を表現した。

バスに見立てたフラフープに入り、リズムに合わせて体を動かす参加者=山形市・蔵王コミュニティセンター
バスに見立てたフラフープに入り、リズムに合わせて体を動かす参加者=山形市・蔵王コミュニティセンター

 他にも歌に合わせて母親が子どもを抱きしめたり、折り紙をちぎったり、マラカスを振ったり。子どもたちは母親のぬくもりに安心しながら、音楽から感じたままに伸び伸びと体を動かしていた。

 長女茉夏ちゃん(3)、次女葵衣ちゃん(1)と参加した山形市桜田西5丁目、主婦五十嵐鈴夏さん(31)は「長女は0歳のころからリトミック教室に参加しているので歌や踊りが大好き。私も一緒に体を動かしてすっきりした」と笑顔を見せた。

 伊藤さんはリトミックの効果について「音符の長さ、リズム、音感などが自然と身に付き、楽譜も早く読めるようになる」とし、将来、ピアノや歌を習う場合に役立つとする。「木に例えるとリトミックは培養土や木の根っこ」。子どもが持つ力や性質と相まって、集中力や音楽的センス、表現力、想像力といった“枝葉”の能力が伸びていくという。

 リトミックには走ったりジャンプしたりという動きがあるが、0歳など小さい頃に始めるのを勧めている。赤ちゃんは母親が抱っこすることになるが「母親を通した動きや母親が楽しんでいるのをちゃんと感じている」。そして、1歳を過ぎると自分で動けるようになり、「“照れ”が現れる前に遊びの中から吸収する」と話す。「1歳、2歳、3歳児は吸収力がすごく、みんなが天才。ぜひチャレンジしてみて」

【ビュービュー】
【ビュービュー】全身を使って風を表現する子ども
【ひらひら】ちぎった折り紙を音楽に合わせてひらひら舞わせた
【ひらひら】ちぎった折り紙を音楽に合わせてひらひら舞わせた
【ふりふり】手作りマラカスを振ってリズムを取る親子
【ふりふり】手作りマラカスを振ってリズムを取る親子

【メモ】

伊藤さんと片桐さんは、上山市総合子どもセンター「めんごりあ」で定期的に開かれている「母と子のリトミック教室」の講師も務めている。事前の申し込みが必要で、現在は同市民限定。開催日時は同センターのホームページなどで確認できる。めんごりあ023(672)5407。

【ズーム】

リトミック 20世紀初頭にスイスの音楽教育家が創案した手法。ピアノのリズム、メロディー、音の高低や強弱などを感じながら自由に体を動かす。音感やリズム感が身に付くだけでなく、豊かな想像力や表現力、感受性などを育むという。日本では戦後に本格的に広まった。音楽の基礎能力を高めるだけでなく、人間形成教育の側面もある。

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