わいわい子育て

アラカルト

多彩な運動が大事 親子で取り組める遊びを紹介

2020年10月6日掲載

 涼しい風が吹き、外で体を動かすのが心地よい季節になった。秋に運動会を開催する保育所や幼稚園、学校もあり、「かけっこで1等賞に」「去年より速く走れるかな」「一生懸命取り組む姿が見たい」と親の願いもさまざま。それでも、運動を楽しんでほしいという思いは共通するのではないだろうか。

子どもがジャンプして飛び上った時に、パパが子どもの肩を下に押す。続けて何度もジャンプしてみよう
子どもがジャンプして飛び上った時に、パパが子どもの肩を下に押す。続けて何度もジャンプしてみよう

 運動が好きになる、上達につながる遊びを、総合型地域スポーツクラブ「apls(アプルス)」で指導する高橋裕子さんと阿部真理子さんに聞いた。すると「10歳くらいまではいろいろな運動、いろいろな刺激を与えた方がいい。できる、できないにこだわらず、面白いと思うことを重視する。多種多様も大事」と教えてくれた。同クラブを利用する東北文教大付属幼稚園年長の阿宗航希君(6)と父雅之さん(37)の協力を得て、親子で運動に前向きに取り組めるようになる遊びを紹介する。

【走る】足の裏全体で押して

パパのお尻の辺りを押しながら、子どもが前傾姿勢で走る。パパは押される力を感じながらゆっくり進んで
パパのお尻の辺りを押しながら、子どもが前傾姿勢で走る。パパは押される力を感じながらゆっくり進んで

 速く走るスキルは筋力や足の回転、ピッチの幅など複数の要因が絡んでいて一概に言えない。走る時は足の裏全体で床や地面を押す感覚が大事。「スキップしよう」「バタバタ走ってみて」「優しく駆けてみよう」といろいろな動きをするのも効果がある。

 子どもがジャンプする時に肩を下に押す遊びは、床を強く蹴る運動でもある。その反動でまた跳び上がるので、走る時の足の動かし方に通じる。大人を後ろから押すように力を入れて進む遊びは、斜め前に力を入れる感覚がつかめ、走るこつにつながる。

 子どもにとって真っすぐ走るのは難しい。体を左右に振ってジグザグ走ることで、真っすぐ走るバランス感覚を養える。

【跳ぶ】宙に浮く感覚をつかむ

「イチ、ニッ、サーン」で高く跳んでみよう。パパに引き上げてもらって、宙に浮く感覚を知ろう
「イチ、ニッ、サーン」で高く跳んでみよう。パパに引き上げてもらって、宙に浮く感覚を知ろう

 大人と子どもが向かい合って手をつなぎ、子どもが跳ぶ時に、大人が持ち上げるようにしてあげる。「1、2、3」と3回ジャンプするうち「3」の時に上に引っ張り上げる。そのうちに空中に浮く感覚が分かるようになり、子どもが自分の力でより高く跳べるようになる。

【投げる】宙に浮く感覚をつかむ

風船でキャッチボール。手の向きを変えたり、ボールを交換したりして、いろいろな動きを体験しよう
風船でキャッチボール。手の向きを変えたり、ボールを交換したりして、いろいろな動きを体験しよう

 ボールを選ぶ時は大きさ、硬さ、質感、重さを変えて、さまざまな種類をそろえてみては。両手でボールをつかんで下から、また頭の上から投げてみる。次は片手で、今度は股をくぐらせてと、体勢を変えてみよう。「相手までバウンドしないで投げるには、どこに力を入れるといいかな」「投げづらい…。どうしたら遠くに投げられる? 指に力を入れてみようか」と考えるようになり、ボール遊びを面白がって楽しめる。実は、子どもにキャッチボールは難しい。やる時は取るか投げるか、どちらかだけ意識してやらせるのがお勧め。

風船でキャッチボール。手の向きを変えたり、ボールを交換したりして、いろいろな動きを体験しよう
風船でキャッチボール。手の向きを変えたり、ボールを交換したりして、いろいろな動きを体験しよう

Q&A鉄棒の怖さ、どう克服?

Q 鉄棒が怖いみたい…

A 大人の体を上らせてみよう。親子で向かい合って手をつなぎ、子どもが親の太ももやおなかを蹴りながらくるんと一回転。頭が逆さまになる感覚に慣れると、怖さが和らぐかもしれない。腕の力も付く。嫌がっている時は無理してやらないようにしよう。

Q いつから運動させたらいいの?

A 0歳ならいっぱいタッチしてあげて。触る刺激が発達を促す。抱っこもいいし、耳や鼻を触ってあげるのも、足の指を動かしたり広げたりするのもいい。はったり歩いたりし始めたら、危険な時は力を貸し、なるべく邪魔しないで見守ってあげてほしい。

(1)向かい合って手をつなぎ、太ももに足を掛けて(2)おなかの方まで歩いていって(3)くるんと1回転
(1)向かい合って手をつなぎ、太ももに足を掛けて(2)おなかの方まで歩いていって(3)くるんと1回転
Q 家の中でできることって、あんまり思いつかないなあ

A 床の上で転がるのだって運動の一つ。腕を上に伸ばしたり、下げて体に沿わせたりするだけでも、体を動かす感覚が違う。親が子どもを転がしてあげるのも面白がってくれそう。布団の上でやるのも感覚が違うし、公園に行った時には芝生の斜面でもやってみよう。お手玉などでキャッチボールするのもいい。近くで投げたり、離れて投げたり、距離を変えることで力の加減が分かるようになる。

インドア派だったが… 楽しさ知り積極的に

 「どっちが難しい? 難しい方をやる!」と意欲あふれる航希君。雅之さんによれば、以前はインドア派で運動は好きじゃなかったとか。外遊びが嫌すぎて園を休みたくなるほどだったという。体を動かす楽しさを知ってからは、友達がやっているサッカーに交ざったり、帰宅してから運動しようと父を誘ったりするようになった。「運動すると体力がつく。運動会とか長い時間でも疲れなくなったよ」とにっこり。

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