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身近な材料で理科実験しよう 「なぜ?」学びの入り口に

2020年8月4日掲載

 「雨って、どうしてお空から降ってくるの?」。子どもは毎日のように「なぜ?」を見つける。こうした子どもが抱く不思議に親はどう答えてあげたらいいのだろう。「雷小僧がじょうろでお水を降らせているのかな」といった空想で想像力を育むのもいいけれど、科学的な思考力を生むきっかけにできるかもしれない。動画投稿サイト「ユーチューブ」で理科実験を紹介し、子どもたちに科学の面白さを伝えるさまざまな活動に取り組む山形大理学部教授の栗山恭直さん(60)に、手軽に手に入る材料でできる遊びのような実験を教えてもらった。

■生きてるオブラート!?

オブラートを手に載せると、止まることなく動いている
オブラートを手に載せると、止まることなく動いている
◇材料=オブラート

(1)手のひらに載せる。

★どうなる?→くるんくるんと休みなく動く。

★なぜ?→手のひらの水分に反応して曲がっている。

★もっと知りたい!→ほんとに水分? 熱じゃないの? 温めたお皿の上でも動くかな。

■はずむシャボン玉

はずむシャボン玉の材料
はずむシャボン玉の材料
◇材料=食器用洗剤、洗濯のり、水、ストロー、軍手

(1)洗剤1:のり5:水25の割合で混ぜる。

(2)ストローなどで3~4センチのシャボン玉を作り、軍手の上に載せる。

★どうなる?→手を上下に動かすと、シャボン玉が軍手の上でポンポン弾む。

★なぜ?→洗剤が表面張力を弱め、水が膜状でいられる時間を長くする。洗濯のりに膜を丈夫にする働きがある。接触面積が少ない軍手を使うのもポイント。

★もっと知りたい!→メーカーや商品によって濃度が異なるので、手元にある材料の割合をどのくらいにすると最適か、洗濯のりなどを少しずつ足してみよう。

軍手の上でポンポンと弾むシャボン玉
軍手の上でポンポンと弾むシャボン玉

■水で開く花

水で開く花の材料
水で開く花の材料
◇材料=新聞紙、花形のパンチ、スポイト、水

(1)新聞紙の広告面など好きな色がある部分を、パンチで切り抜く。

(2)花びらの部分を内側に折る。

(3)水がしみこまないテーブルや下敷きなどの上に、スポイトで水滴を垂らし、近くに置いた(2)を近づける。

★どうなる?→水滴に触れると花がすーっと動いて水の上に乗り、花びらが開いていく。

★なぜ?→水の浸透力で花びらが広がる。

★もっと知りたい!→厚さの違う紙でやってみよう。水の量を変えたらどうなるかな?

折りたたんだ紙を水滴に近づけると、花が広がっていく
折りたたんだ紙を水滴に近づけると、花が広がっていく

【山形大教授・栗山さんのアドバイス】答えを教えすぎても駄目

科学につながる現象を解説する栗山恭直教授=山形市・山形大
科学につながる現象を解説する栗山恭直教授=山形市・山形大

 仮説を立てて、どんな実験をすればいいか考える。それが科学。なぜ?と疑問に思うことが論理立てて考える力を育む。

 親は答えを教えすぎても駄目。答えを聞いた子どもは「そうなんだー」で終わっちゃうかもしれない。子どもの疑問に、自分で考えるヒントを与えて。図鑑やインターネットで一緒に調べてみたり、考えたことを実験してみたり、経験するのも大事だ。実験をするときは、条件を一つだけ変えるのが重要。結果を数値化できればより研究が深まる。

 「なんで?」と言い出したら、一緒に考えて、子どもの興味を引き出してみては。「こうしたら、どうなるかな?」と実験を重ねることで、考える力が出てくるのではないだろうか。予想と体感は違う。図鑑やネットで見るだけでは味わえない体験も必要だ。

 例えば、散歩で気になる植物を見つけたら、帰ってから図鑑を調べてみる。すると、目当ての植物だけでなく、開いたページに特徴が似た植物があるかもしれない。次に散歩に行ったときには「この花はこの間見つけた花の仲間だね!」と、さらなる発見につながるかもしれない。調べ、考え、実験すること自体が楽しくなればいい。

栗山さんが登場するメディア

 実験動画は、ユーチューブの山形大公式チャンネルから「理科実験」で検索する。スライムの作り方など6本を今年6月にアップした。

 FM山形のラジオ番組「Be☆らぼ 山大サイエンスカー」は毎月第1金曜日午後8時から、30分間放送中。県内の中学校を巡り、実験と解説、生徒の感想などで構成している。現在はスタジオ収録で制作。

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