わいわい子育て

アラカルト

仕事に育児に奮闘中 パパ記者たちの本音

2019年6月18日掲載

 父の日の16日、子育て真っ最中のパパたちはどんな一日を過ごしたのだろう。「いつもありがとう」と書かれた手紙をもらったり、肩たたきをしてもらったり。いつもは仕事で忙しいお父さんも、家族の感謝に包まれてゆったり過ごしたのでは。

 山形新聞の男性記者たちも仕事に育児に、たまには家事に!?奮闘中。一方で「子どもともっと触れ合いたい」「妻には感謝してもしきれない」などと胸に秘めた思いもあるようだ。今回の「やまがたわいわい子育て」には、乳幼児や小学生の子どもを持つパパ記者3人が登場。育児への関わり方、妻や子どもに対する思いなどをつづってもらった。

 

【佐藤記者】絶妙に違う双子に苦戦

(左から)長男、次男と記者。2人用のベビーカーで散歩している
(左から)長男、次男と記者。2人用のベビーカーで散歩している

 今春、一気に4人家族となった。二卵性の男の双子が誕生した。顔も、行動パターンも、性格も違う。最近では目線を合わせたり、じゃれ合ったり…。少しずつ互いを意識し合う兄弟の姿がほほ笑ましい。

 「小学生の娘は俺がおむつを替えたことを覚えている」。会社の先輩が得意げに話していた。記憶にないだろうが、感謝の気持ちが心身に刻まれているのだろう。記者も彼らとの触れ合いをもっと大切にしようと思った。

 帰宅後お風呂に入れるのが日課だ。まだ据わらない首を手にハラハラする。ベビーバスをようやく卒業し、最近は抱きながら湯に漬かるようになり男同士、裸の付き合いをしている。気持ちよさそうな顔に癒やされるが、2人分は腰にくる。

 夜泣きのタイミングも絶妙に違う。片方の泣き声につられれば一気に大合唱に。ミルクの用意も一度に2本。2人用ベビーカーを探すのも一苦労した。双子ならではの大変さはある。

 新米だから、子育て施設が企画する「双子の会」などに参加し“先輩”の経験談を聞いてみたい。奇跡的に同じ体重で生まれた兄弟がどう成長するか楽しみだ。できる範囲から彼らとの時間を共有していこう。

 報道部・佐藤裕樹(37)
 妻(35)長男、次男(ともに3カ月)

【菅原記者】できること、できるときに

長男(左)の靴を履かせる記者(中央)と長女(右)
長男(左)の靴を履かせる記者(中央)と長女(右)

 パパらしいことは何もしていない。できることを、できるときにするだけ。わりと、おむつ交換や風呂、寝かし付けをすることが多いかも。妻が子どもを叱るときは自分がフォローに回る。その逆パターンもある。圧倒的に少ないけど。典型的な甘い父親だ。

 平日は子どもと関わることができないので、休日は子ども優先。イベントや公園に出掛け、遊びに付き合う。これが意外と楽しい。たまには妻に「育児の休日」を取ってほしいとの思いもある。うそだと思われるかもしれないけど、本当です。

 店舗のおむつ交換スペースにパパはほぼおらず、気後れする。うんちならなおさら。長女が小さいときは交換の手際が悪く、順番を待つママたちに迷惑を掛けた。焦って、うんちが手に付いたことも。今は素早く替えられるようになった。

 「勝手におもちゃを使った」「布団からはみ出した」など、ささいなことでけんかをする子どもたちを見ると、笑ってしまう。反論する子どもの言い分がとんちんかんで、噴き出すこともある。子どもの発言、行動は面白い。

 心掛けているのは、子どもの考え、気持ちを尊重すること、何でも一緒に楽しむこと。自分が言い聞かせるのは、あいさつや礼儀、思いやりなど最低限のことだけだ。子育ての大部分を引き受けてくれる妻に感謝しています。

 報道部・菅原武史(39)
 妻(36)小学1年の長女(6)幼稚園年少の長男(3)

【高野記者】幸せの「小さなおっさん」

記者の指につかまり起き上がる。最近のお気に入りの遊びだ
記者の指につかまり起き上がる。最近のお気に入りの遊びだ

 うんうんうなりながら目覚めることが多くなった。夢の中で無数の手が向かってきて、顔をたたき、つまみ、引っ張るのだ。うめきながら目を開けると、かわいい息子がこちらを見てニヤリ。お前の仕業か。午前7時起床は夜勤の身にこたえるが、それでも何とも言えない幸せな気分になる。

 昨年12月に誕生し、先日ハーフバースデーを迎えた。すくすく育ち、体重は9キロ目前。体が重いからか寝返りがなかなかできず、妻と心配した。だが今では部屋を縦横無尽、ひょんなところから顔をのぞかせる。悩みの種は次々と。

 最近うれしかったのは、名前を呼ぶと振り向いてくれるようになったこと。こちらを見て「ニヤー」と笑い、手足をぶんぶん。指につかまり起き上がるのが好きらしく「ふひひっ」と喜ぶ。天使の笑顔だが、笑い方は小さなおっさん。そのギャップがまた、いい。

 昼夜を問わず「きえー」「あぎーれ」などと奇声を上げ、隣人に迷惑を掛けていないか心配になる。それでも外で会うと「赤ちゃんは泣くものだから全然気にしないよ」。肩がふっと軽くなる。自分が逆の立場になったら、同じように声を掛けてあげたいと思った。

 整理部・高野周平(28)
 妻(33)長男(6カ月)

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