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親子で折り紙 天童で教室 1枚の紙が楽しく“変身”

2018年4月3日掲載

 いつでもどこでも手軽に遊べる折り紙は子育ての強い味方だ。動物や紙飛行機など、折り方のバリエーションが増えれば子どもは喜ぶし、親子のコミュニケーションも広がる。天童市わらべ館(天童ターミナルビル内)で約20年間続いている折り紙教室をのぞいた。

将棋駒の折り方を教える阿部俊男さん(手前)=天童市わらべ館
将棋駒の折り方を教える阿部俊男さん(手前)=天童市わらべ館

 アンパンマン、ばいきんまん、ジャムおじさん-。子どもに人気のキャラクターを巧みに表現した折り紙が館内に飾ってある。作品を手掛けた折り紙作家阿部俊男さん(85)=同市駅西1丁目=らが講師を務め、季節の花々や生き物などの折り方を伝えている。

 3月の教室では、天童商工会議所が阿部さんらと考えた将棋駒の折り紙キットを使って、作り方を親子に手ほどきした。

 基本になる折り方は鶴と同じだ。まずは対角線で三角形に折り、もう一度三角形に折る。袋状になった部分を開いて四角形を作る。左右を真ん中の線に合わせて折り、裏面も同じように折り目を付けたら、上の紙をめくってつぶす。裏面も同様にする。

 次がポイント。中の出っ張りを内側に入れ込む「沈み折り」という手法で駒の底部を作る。ここまで折った箇所を一度開いてやり直すと作業を進めやすい。「沈み折り」ができたら、側面部分の三角形を折り、正面・背面の内側の紙を引っ張り出し、形を整える。てっぺんを駒の形に整えてのり付けすれば完成だ。

 商議所発行の折り紙キットには、駒の形になるよう補助線が引いてあるため作りやすい。木目模様と市書道連盟の鈴木千岳会長による「歩」「と」の揮毫(きごう)もプリントされていて、“飾り駒”としての仕上がりもいい。

チューリップやツクシなど、春の草花の折り方も紹介している
チューリップやツクシなど、春の草花の折り方も紹介している

 真っさらな折り紙用紙で作る場合でも「型紙を用意したり、目算で整えたりすれば十分だ」と阿部さんはアドバイスする。何色の紙を使うか、どの駒の文字を書くのか、親子で相談しながら取り組むことを楽しんでほしいとし、「将棋の駒の文字に限らず、記念のメッセージを書いても楽しいだろう」と提案する。

 他にも教室では、チューリップやツクシなど季節の草花から、駒や紙飛行機などの遊び道具まで、さまざまな折り紙を教えている。難易度の高い、アニメキャラクターの折り方に挑戦する参加者もいるという。

 同市北久野本3丁目、団体職員大石滋さん(44)は「子どもはまだ1歳。折り紙なら遊び道具に与えても軽いし、柔らかいし、安心できる。今はすぐくしゃくしゃにされるけど、いつか作り方を教えてあげたい」という。阿部さんは「折り紙は子どもの思考力や想像力を育む。保護者がたくさん折り方を知っていると、子どもも喜ぶ。ただの数枚の紙が、親子の関係を深めてくれる」と目を細めた。

将棋駒の折り方
将棋駒の折り方
メモ

天童市わらべ館の折り紙教室は毎月第3水曜日の午前10時半から。参加無料で、申し込み不要。問い合わせはわらべ館023(658)8120。

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