わいわい子育て

アラカルト

ごろりんフォトでかわいく成長残そう

2016年2月9日掲載
赤ちゃんとともに写し込む小物は身近なもの、手軽に手に入るものばかり
赤ちゃんとともに写し込む小物は身近なもの、手軽に手に入るものばかり

 子供の成長は早い。手が掛かる乳児期はなおさら。育児に家事に仕事に、一日があっという間に過ぎることも少なくない。今はスマホなどで手軽に写真が撮れ、毎日撮影している人もいるのでは。思い出や成長を記録するだけでなく、インターネット上にアップして交流するママたちも多いようだ。ねんね期の赤ちゃんや寝ている幼児を主人公に、季節や物語を演出した写真も人気だ。乳幼児子育てサポート協会(兵庫県)認定インストラクターの鈴木千恵さん(39)=大江町=は、そうした写真を「ごろりんフォト」と呼び、ベビーマッサージ教室の参加者に紹介した。作るこつや楽しみ方を聞いた。

 「ごろりんフォト」はストーリー性のある背景の上に赤ちゃんを寝かせて真上から撮影する、季節感のある写真のこと。あまり動かないので、ハイハイする前が撮りやすい。起きていても眠っていても、かわいく撮れる。

 テーマは無限にあるものの、構図が思い付かないときは、絵本を参考にするといいそう。背景は無地の布やじゅうたんを活用する。小物選びは写真の中につくる世界を左右する。家にあるものを活用してお金を掛けないのが基本ルールで、季節感を出す小道具は100円均一店などで手に入るという。

 雪なら白いバスタオルやシーツで演出。かまくらに見立てて半円状にセットしてもいい。フェルトを切ったり、縫いぐるみを持たせたりしてみよう。オレンジ色のフェルトは丸く切って「ミカン」に。

 毛糸を丸めて「花」を作ることもできる。毛糸のほか、ピンクや黄色のタオルもいい。花を作ったら、赤ちゃんをチョウチョに見立て、タオルで羽を作ってみては?

 バレンタインならハートの小物を並べ、雛祭りなら桃の花をフェルトで切り抜いても。1歳の誕生日なら、おむつでケーキを作るのもいい。

 クリスマスは、サンタクロース風の帽子を赤ちゃんにかぶせるだけでも雰囲気は出せる。夜の背景は黒や紺のシーツを使い、月は黄色のタオルで。手芸コーナーなどで星形の飾りを手に入れ、周りに散らせば、夜空から降りてくるサンタさんに“変身”できるかも!?

 文字はおむつを並べたり、ボードを使ったり。フェルトで吹き出しを作ってもいい。生後100日記念やハーフバースデーでは「100」「6」「1/2」を添えると雰囲気が出る。

 鈴木さんは「ごろりんフォトは雪が降り、こもりがちな冬でも家で楽しめる。子育てはとっても大変。いい気分転換になるのでは。思い出づくりにもなればうれしい」と語る。

ごろりんフォトの一例

 クリスマスは文字とツリー、赤い靴下が気分を盛り上げる。雪の結晶や星の飾りを散らしてあり、アイデア次第でいろいろアレンジできる。はがきに印刷し、グリーティングカードにするのも良さそうだ。
ごろりんフォトの一例=昨年12月、山形市・スナップハウス
ごろりんフォトの一例=昨年12月、山形市・スナップハウス

撮影するママ

 ハロウィーンは仮装した赤ちゃんを寝かせ、縫いぐるみや大きなプレートを近くにおいて撮影した。腰が据わらない時期でも、世界観にひたった写真になる。
赤ちゃんとともに写し込む小物は身近なもの、手軽に手に入るものばかり
撮影するママ。身を乗り出すのがこつ=2013年、兵庫県

鈴木千恵さん

鈴木千恵さん
鈴木千恵さん

 すずき・ちえさんは東京生まれ。長女(8)次女(4)のママ。結婚を機に、大江町に移り住む。夫の転勤に伴い、兵庫県で暮らした時期にベビーマッサージの資格を取得。現在は山形市や寒河江市で教室を開き、ベビーマッサージを教えている。ママの悩みを聞いたり、体験談を語ったりして“楽しい育児”を薦めている。教室の情報などはブログで。アドレスはhttp://ameblo.jp/arch-mam/

メモ挑戦して送ってね―「キラリ写真館」で紹介します

 伊藤栄汰ちゃん(3カ月)のおむつで月齢を表した写真です。にっこり笑顔がキュートですね。金山町に住むおばあちゃんに送ってもらいました。ママの直生さん(28)=東京都=はブログなどで知り「生まれたら毎月撮りたいなあ」と思っていたそうです。「大きくなるのが早すぎて…。着ている服を見て『ぶかぶかだったのにもう小さくなった』と成長が実感できます」と話します。

 「ごろりんフォト」に挑戦したら、ぜひ送ってください。「キラリ写真館」で紹介していきます。

伊藤栄汰ちゃん(3カ月)
伊藤栄汰ちゃん(3カ月)

[PR]